「プレミアリーグに最強のクロフネ襲来」ニューカッスル古豪復活なるか?
プレミアに最強の黒船襲来。
10月7日とんでもないニュースが飛び込んできた。
サウジの政府系ファンドPIF主導で、PCPキャピタルパートナーズ&ルーベン・ブラザーズがニューカッスルを買収完了のニュース。
その額推定3億ポンド(約455億円)。
そして公式が放つ「AMBITION」というメッセージ。
👊
🗣 Amanda Staveley, Chief Executive Officer of PCP Capital Partners.
⚫️⚪️
— Newcastle United FC (@NUFC) October 7, 2021
「AMBITION」とは「野心」。
古豪マグパイズがこっから一気に巻き返すぞ!の意思表示であり「プレミアリーグに世界最強の黒船が襲来」である。
世界最強は全くの誇張でもなんでもなく、このサウジ系ファンドPIFの総資産額は一説によると3200億ポンド(約49兆7500億円)相当と言われており、これはマンチェスター・シティの約10倍以上だ。
一夜にしてプレミア最強のリッチクラブとなったニューカッスルだが、すぐにでも有能なタレントを引き抜いて大改革!というわけにはいかない。それが、「ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)」の存在。
ファイナンシャル・フェアプレーとは、クラブの健全経営を求めるため導入されたUEFAの制度で、UEFAに加盟するクラブは、支出が収入を上回ることを禁ずる(支出には移籍金や人件費等が含まれる)、さらにオーナーのポケッツマネーや借入金で赤字を補填することを禁ずるというルール。
簡単に言うと、「金にモノを言わせた補強は禁止」というわけだ。
しかし、抜け道があるのも事実。
シティは多額のスポンサー収入がエティハド航空を経由したオーナーによる投資(いわゆる粉飾決算的なやつ)ではないか?と判断され、2季のCL出場禁止が言い渡されましたが、CAS(スポーツ仲裁裁判所)により処分が撤回されたのは記憶に新しいところ。
このような法の隙を縫った、「処分されないための策を講じる」というのがお金持ちクラブのトレンドとなっている。
ただ、裏道を抜けなくても、時間さえかければ補強は着実に行えるわけで、トップ6どころか、ビッグ4入りも時間の問題。
また、若手育成やスタジアム整備の支出は対象外となっているため、チェルシーやシティなどは若手育成の施設などにも多額の資金を投入。当初の金満経営からの脱却を目指すなど一定の評価を得ている。
このように、10年単位のプロジェクトで古豪復活なども容易にあり得るわけだ。
ただ、スコットランド国境のような未開の地に、スーパースターが集結するのか?という地政学的問題はあるが、プレミアファンとしては、最強の白黒の船・新生ニューカッスルの活躍を願ってやまない。
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