週末は予約が必要なくらいに、今でも大人気のアフタヌーンティー。 今回は、ノッティングヒル・ゲートの閑静な住宅地にあるティー専門店 Tea Palace のアフタヌーンティーに挑戦してみた。既に人気のあるこの店は、上質のお茶を販売するショップの隣にティールームを併設している。 店内からパッケージまで紫色で統一されている。
メニューを見ると、アフタヌーンティーはなんと12ポンド(シャンペーン付きは18ポンド)と安い!!よく読むと、これはケーキ類だけのお値段でお茶は別料金。それでも安い。お茶は、100種類以上もあり、紅茶から中国茶、日本茶まで幅広く扱っている。
さて、注文だ。迷わず頼んだお茶は、ダージリンのファーストフラッシュ(£6.00)、連れはセカンドフラッシュ(£4.50)を注文した。
ポットが運ばれる際に一緒にリーフティーが入った小さな皿が出て来た。これは頼んだお茶の葉で、香りを確認してほしい趣向のようだ。まるでワインのティストチェック。そして、ポットのふたを開けると中には、茶葉がないので濃くなる心配はないが、お湯をたしてもらうことは出来ないな。
ファーストフラッシュは、いつもの紅茶というよりお茶に近く、薄色で ほんのり甘くデリケートな味。もちろんミルクは入れないし、砂糖もどうもあわない。一方、連れのセカンドフラッシュは、紅茶の色と渋みをたっぷりと楽しめる。これもストレートがおすすめだな。
ここで、おなじみの3段トレーがやって来た。 何が乗っているのだろうとワクワクする一瞬だ。 運んで行きたウエイターが、一つ一つ説明してくれる。1段目には、ケーキが3種類。チョコレート、パンプキン、レモンタルト、2番目には、プレーンとレーズン入りのスコーン、そして3段目には、サーモン、キュウリ、チキン、卵のサンドウィッチだ。
アフタヌーンティーでは、しょっぱいものから先にいただく。つまりサンドウィッチからだ。ここのサンドは、 パンがしっとりしていてフレシュ。作りおきしていない証拠だ。どれも塩加減が適度で好感が持てる。
スコーンは、大き目で形が綺麗とは言えないが、外はサクサク、中はしっとりとしてホームメイドのよさがでている。そして、サーブするときに、少し暖めて出してくれている。この細かい気配りはいいな。固めのクリームと甘さ加減がよいジャムで大きいスコーンをあっという間に2つ食べてしまった。
さて、ケーキだ。小さなサイズだが、チョコレートは、甘さ抑えめでしっとりしていておいしい。日本のケーキのような味でうれしい。パンプキンケーキは、シナモンが効いたスポンジケーキでこれもしっとりとしいる。
小さなレモンタルトは、フレッシュなレモンカードの酸味が、甘いものが続く中にコントラストを与えてくれていいなぁ。
紅茶には、ラベンダー入りのアールグレーなどもあり、お茶だけを楽しむのもいい。毎日オープンしているのもうれしい。平日は比較的空いている。土曜日のポートベロー蚤の市の後に立ち寄るのもいいが、予約は必須だろう。(か)
2006年10月取材
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