ロンドンのシティー、リバプールストリートから車で5分、Kingsland Road(キングスランドロード)というベトナムのレストランが立ち並ぶ道がある。この数年間で店が増え続け、それを目当てに集まる人々も多くなり、今や週後半になると予約なしでは入れないぐらい何処の店も混んでいる。理由は簡単。安さとベトナムという新しい料理だからだろう。ロンドンの街中に勤務しながら、わざわざここまで車を飛ばして駆けつける人もいるほどだ。
今回は、知り合いの推薦でTay Do Cafeを訪れてみた。このレストランは、お酒のライセンスがないため、飲みたい客はお酒を持ち込むことができる。だから、さらに安く食べられるというわけだ。我々も近くの店で、ビールやワインを買い込み店に入った。
注文は、推薦者の彼女に任せた。選んだ料理が次々と運ばれる。まずは、イカのスパイシーフライ(Spicy Squid £5)。イカの天ぷらをスパイシーにした感じで、柔らかくてうまい。ビールにあうぞ。次にでてきたのが、レタスで挟んで食べる牛の焼き肉風(Beef Wrapped £5)。ベトナム料理は、タレもあっさりしているせいか、パクパク食べてものヘルシー感があっていいな。彼女が進めてくれたラムの炭火焼(Char Grilled Lam)が本日ないので、豚のミンチの炭火焼をオーダーした(Char Grilled Minch Pork £4.50 )。豚と言うより鶏のつくねのような味で、炭火によるゴゲ目が食欲をそそり、これまたうまい!!もちろん忘れていけない生春巻き。揚げていないので、さっぱりしている。
オススメなのはパパイヤサラダで、野菜料理として頼みたい一品だ。お酢味が効いていて、食事のアクセントになる。なんだかお正月に食べる大根と人参の「なます」のようだな。メニューには、エビとポーク(Green Papaya Prawn and Pork £5.50)と書いてあるが、常連の彼女は、「エビだけいいって、オーダーした方がいいわよ。」とひと言アドバイス。常連さんがいるとさらに美味しく食べられてうれしいなぁ。
最後にヌードルが食べたい日本人としては、春雨のヌードル(Southern White Noodle £5)とシーフードと野菜の炒め物(Mix Sea Foods with Vegetable £6.50)を頼む。ポークフレークが表面に浮き、こってりしているように見えるが、食べるとあっさりしている。野菜炒めは、中華とはまた違ってうまいな。
店にもよるが、タイバジルやミントなどの香草が沢山付いてくる麺類もあり、それがまた、独特な味をつくり病み付きになる。ベトナム料理は、なんだか日本人の舌にあうなー。
スタッフのサービスも悪くない。3人でコレだけ食べて、37.20ポンド。タクシーを飛ばして着た甲斐がある。ともかくみんなでワイワイ楽しんでも、懐にやさしいのが大受けしている理由だろうな。(か)
(2006年9月取材)
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