さあ、先週の続き、ロンドンのイズリントンにあるウィンドウが、人目を引くレストラン比較のパート2だ。「Ottolenghi 」、ここは大きなメレンゲのディスプレイがいい。その他、ケーキ、総菜など沢山の料理をウィンドウに並べ、魅力的で上手な見せ方だ。
インテリアは、白を基調にしている。夜は、キャンドルの明かりでムードもいい。パンからケーキ迄手作りで、人工的なものは使用しない料理を提供しているそうだ。
さあ、さっそく注文だ。メニューでは、ポーションが小さいので1人3皿ぐらいをオーダーすることを勧めている。
カウンターに並んでいる中から3つのサラダを選んだ。ピスタチオ、ナイジェラの種、ピスタチオ、マスカポーネの入った、さやいんげんのサラダ(Mixed green bean salad £6.50)は、素材の使い方が中東的なスタイルで夏にピタッリ。ダイナミックなバジルを使った焼きナスのサラダ(Roasted Aubergine £6.00) は、サワークリームとマスタードが入り、ちょっぴり不思議な味のサラダ。真っ赤なピーマンが姿そのままでローストされたサラダ(Roasted Peppers £6.50)は、ダイナミックでインパクトがある。どれもなかなかおいしい。
オーダーした料理を待つ間にパンをサービスしてくれた。ケーキと思わせるクミンが効いたスパイシーなパンや、コーンブレッドや田舎スタイルのパンなど5種類の入ったパンは、ホームメイドですべて上手い。お勘定を見たら、Bread £00と無料だったのは感激だった!!
この他には、暖かい料理として、ホタルイカのチョリソ詰め(Chorizo stuffed baby squid £8.00)とポークベリーの甘煮(Cubes of Pork Belly £6.50)を注文。
こってりしているチョリソをイカに詰めているのでさっぱりしてなかなかいい感じに仕上がっている。しかし、小さなポーションだ。ホタルイカは小さいのに、3つしか入っていないのは、さすがに淋しいな。ポークベリーは、表面をカリカリに焼いているテクスチャーがいい。柔らかくなった豚に甘めのタレがかかり、チリとコリアンダーという薬味は豚の角煮のタイ風だろうか。お酒のつまみにいいなぁ。
デザートは、迷わずメレンゲ(Pavlova £5.50)。どうやってだされるか楽しみだ。普通は、メレンゲの上に色々載るが、これは、下にマスカポーネ、イチゴなどが敷かれている。
外はカリカリで中はソフトなメレンゲで、軽めのデザートとしてお薦め。
2つのレストランを比べると、始めにオープンしたOttolenghiは、コンセプトがはっきりしていて、料理もいい。レストランというより、昼はカフェ、夜は酒とつまみを楽しむお洒落な居酒屋というところだろう。価格は、こちらが高めかな。支店が、ノッテイング・ヒルやハイストリート・ケンジントンにもある。(2006年7月取材)
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