バルセロナでうまいタパスを堪能して以来、あの味をもう一度と思い続けていたところに、おいしいタパスレストランがあると聞いて早速行ってみた。
バーも併設されているせいか、照明がちょっと暗めの落ち着いたおしゃれなレストラン風。場所柄もあるのだろうが、結構混んでいる。
セットメニュー(1人£17.95?)もあるが、メニューからいろいろ注文する事にした。
まずは、Spanish Cold Meat Platte(£11.20)は、ハムの盛り合わせだ。残念だ。表面が乾いていていまひとつ味わえない。おそらく混んでいるので、給仕を早くするためにすでにスライスされて置かれていたのだろう。おなじみのしっとりとしたイカのフライと思って頼んだCrispy Fried Squid(£6.80)は、メニューどおりクリスピー(カラッと)されていたので、お間違えのないように。お好みにもよるが、私は天ぷらのようにしっとしとしているほうが好きだ。
Razor Clamマテ貝(1個£2.00)の焼き物を1つ頼んだが、これはうまい!!貝の味をいかしたグリルでいくつも食べてしまいそう。そして、この店で評判のMilk Fed Lamb Cutlets(£9.70)は、その名のようにミルクを与えた羊肉をグリルしているのだが、羊特有の匂いがまったくなく、柔らかくて味加減もよくお勧めだ!!一寸カッガリしていたが、これだけをまた食べにきてもよいとさえ思った。そして、スペインの代表的チーズ、マンチェッゴもワインがすすむ。さて、待ちに待っていたオムレツだが、これはいけない。ポーションは小さいし、ちょっと火が通り過ぎているのかパサパサしていて、しっとりとしたスペインのオムレツではなかった。デザートは、値段の割に魅力的ではなく、できればコーヒーで済ませても後悔はないだろう。
料理によって出来栄えに差があるといった印象をもった。しかし、ロンドンにある他のタパスレストランが冴えないので、ここが一人勝ちなのだろう。新鮮な魚介類を使用しているので、メニューが1日に2回変れるそうだ。バーは、とてもいい感じなので、ますは軽く食べて飲んで試してみてもよいかも。
タパスがお好きで、バルセロナに行く機会があるなら、ぜひ訪れてほしいレストランがある。席はカウンターだけなので、開店前に列ができ、開店後15分後には満席。その後訪れる客は根気よく自分の番がくるまで待っている。そう、待つ甲斐があるレストランなのだ。ピカソ美術館の近く。
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