昨年の12月SOHOにオープンしたimliは、ストリートインド料理のレストランとのコメントを読み興味本位で出かけてみた。
オレンジを基調とした外観、内装は、我々が持つ従来のインドレストランとはまったく異なり、かなり現代的なレストラン。ここでは、友達や家族みんなで分け合って食べる料理が、一層おいしい!!とのコンセプトで、1人3品程度選び、シェアーして食べるように勧めている。従来のようにスターター、メインという流れはなく、料理が出来次第もってくるそうだ。
さあ、さっそく注文。メニューには、light & refreshing(スターター風)、new traditions(伝統食を新しくアレンジと理解するのだろうか)、signature dishes(当店おすすめ)の3種類がある。全体的にお手頃な価格だ。
light & refreshingから、インドのパン(Assorted Flavours £2.95)、豆サラダ(Bulgar Bean Salad £2.95)、ロースト野菜サラダ(Roasted Vegetable Salad £2.95)、サモサ(Samosa £2.95)を注文。パンは全粒粉の素朴なパンケーキスタイルで、3種類のカレーディップがついてくる。スパイスが慣れていないのだろうか、1つの味しか美味しさを発見出来なかった。残念だ。小さな豆の歯ごたえのよいサ豆サラダ。味といい、香りといい、生もやしサラダを食べているようで、新鮮な感じがなかなかいいな。ロースト野菜サラダは、インド風ラタトューユといったところで、ちょっぴり辛く口への刺激がスターターにピッタリだ。ユニークな形のサモサは、パスティのように皮が厚く、ポテトたっぷりでやや辛め。ベジタリアン用なので、肉は入っていない。
そして、new traditionsからは、シーフードの盛り合わせ(Seafood Platter £5.95)とチキンのグリル(Masala Grilled Chicken £6.50)を注文。盛り合わせは、ターメリックで黄色に染まったプリプリのエビ、スパイスいっぱいのフィッシュケーキとイカのフライだ。どれもビールに合うおいしいつまみだな。チキンのグリルは、インドスパイスが入った鮮やか緑色のマッシュポテトの上に、グリルされた鶏肉が載っている。付け合わせのコリアンダーソースにつけるとグッとおいしくなる不思議な料理だ。
signature dishesのメニューからは、ラムカレーを注文。カレーには、ご飯かパンがつくが、ポーションは結構小さい。味は、従来のカレーというよりは、香辛料のせいか、薬膳風煮込みといったほうがいいかも。始めは辛くないが、だんだん辛くなるのも特徴だ。
そして、デザート。どれもちょっと変わっているな。その中でインド風プリン(Indian Caramel Custard £2.95)とラズベリーと黒塩のシャーベット(Raspberry and Black Salt Sorbet £2.95)を注文した。プリンは、すごい色だ。グランマサラのせいだろう、緑色がかった黄色だ。たっぷりのココナッツミルクで濃厚ながらもグランマサラが甘さと濃厚さを抑えているのだろうか、結構うまい!!すぐにお気にした。シャーベットは、なんの変哲もないラズベリー色。味もラズベリーしか感じない。ちょっとがっかりしていると、後味にゴマ味のような塩のような味が感じられる不思議なデザートだな。
ここでのお勧めは、豆サラダ、チキングリル、インド風プリン。
ヨーロッパの料理が、オリエンタルの要素を取り入れて新しいジャンルにするのと同じように、このレストランは、ラタトューユ、プリンなど、ヨーロッパ料理をインド風にアレンジした新しいインドレストランと言えるな。(27 March 2006)
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