ロンドンに住んでいるとパリは、まるで東京と大阪を新幹線で往復するような感覚で移動出来る。パリに来たら楽しみたいことは沢山あるが、そのひとつにスウィートを堪能するもの悪くない。ロンドンもかなり美味しい店は増えて来たが、まだまだ物足りない。今回は、パリで甘いもの巡りをしてみた。
まずは、現代フランスデザート界のスーパースターと言われているピエール・エルメ(Pierre Herme)の店へ。さすが、人気の店、週末は朝から夜まで客が途切れないので、並ぶ覚悟で出かけよう。寒い日でも店の外でみんな辛抱強く並んでいる。すいているのは、平日の午前中。ケーキ1個を買って、食べ歩きをしている人、パティーでもあるのだろう。沢山をデリバリーで頼んでいる人と楽しみ方はいろいろだな。
ケーキ、マカロン、チョコレートを販売しているが、私のお勧めは、マカロン。人気は、10種類もある小さいマカロンのようだが、だんぜん大きいマカロンがいい。試してほしいのは、パッションフルーツのマカロン(3.5ユーロ)だ。中のチョコレートクリームにパッションフルーツが混ぜてあるのだろう、甘さに適度な酸味が加わり、最後迄おいしくいただけて結構病みつきになる味だ。実は、始めてこれに出会ってからは、毎回これだけを買いに来ているが、いまだに期待を裏切らない優れたマカロンだ。外側のサクサク感と中のしっとりのクリームのコンビネーションもなかなかいい。
季節商品だったが、奇麗なピンク色のラズベリーのマカロン風ケーキ(6.30ユーロ)も試してみた。中には、ラズベリーとなんとライチが入るというこの意外な組み合わせは凄い。どちらも繊細な味なのに、しっかりと活かされている。ややバターぽいクリームには、ローズウォーターが入り、なんて品のよい出来上がりなんだろう。こんな繊細なケーキは、ロンドンではお目にかかれない。さすが、パリと唸ってしまう。
残念なのは、日本人だと思われる店員らがいるが、決して日本語を使わない事かな。お互いもフランス語で話している。スノッブなフランスでのプライドかな?日曜日に閉まる店が多い中、定休日が月曜日のためオープンしているこの店は、旅行者に優しい。
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