アフタヌーンティーは、ちょっとお高いけどやっぱりホテルでいただくのが気持ちがいい。だって、スペーシャスだし、サービスがよいから。今回は、モダンなアフタヌーンティーをサーブしてくれるというバークレイホテルのキャラメルルーム(the caramel room)に行ってみた。
定番のアフタヌーンティーは、ケーキ、クロティッドクリームが載ったスコーン、サンドウィッチ、紅茶とシンプルな内容が多いが、バークレイホテルは、ハンドバックの形をしたケーキ、ブーツのクッキーなど、目に美しく楽しいアフタヌーンティーを出している。
プレタポルテ(Pret-a-Portea)という名前のアフタヌーンティーは、有名ファッション・デザイナーの今年の作品をお菓子に表現しているそうだ(内容は年2回変更。現在は秋冬のデザインから)。
面を食らうのは、おなじみの3段トレーがでてくるとウエイターが「これは、ポール・スミス、これは、ドルチェ・ガッパニー、ディオール…….」と説明する。一番上のトレーに乗っているピンクのハンドバックのケーキは、イヴ・サンローランのバックで、オリジナルは店舗で見ることができるそうだ。
どれどれ、バーバリーの赤のブーツクッキーを食べてみよう!!うん、意外に甘くなくて美味しい。マーク・ジェイコブスのマカロンも色が奇麗で甘さ控えめ。ドルチェ・ガッパニーのココナッツムースもさっぱりしていて、ぺろっと食べてしまうな。ケーキ類は、全体的に甘さ抑えめで、色合いのおもしろさと手が込んでいて素晴らしいの一言。
一番下の段は、オードブルの盛り合わせ。塩気の効いたサンドライド・トマトチーズ和え、寿司、アンティチョークとアスパラ、どの料理も凝っていて小さく愛らしい。どれから食べていいのか迷ってしまうのも楽しい。オードブルの中では、何といっても小さなコップに入った海老と蟹のカクテルが素材の味がしっかり出ていて最高だ!!。
出された我々のトレーは、3人でシェアー。種類が多くていいのだが、よく見るとケーキやオードブルは人数分が載っていない!!。ケーキが1つや2つだったりで、同じ種類が3つで用意されているものはない。うーん。困った。友人たちと少しづつ分けあって食べているとウエイターがやってきて、「もっと召し上がりますか?」と聞いてくるではないか。どうもリクエストできるようだ。確かにすべての種類を食べられるわけではないので、まずは、目で楽しませるプレゼンテーションを重要視しているんだな。そう、いくら甘党でも、そんなに食べられないな。ほしかったら、またケーキ類を追加してもいいし、サンドウィッチを頼んでもよいそうだ。
我々は、次にサンドウィッチをオーダーした。チーズ、キュウリ、サーモン,ハム、卵と平凡な組み合わせだ。意外に思われるかもしれないが、英国で一番おいしいと感じたサンドウィッチは、キュウカンバン・サンド(キュウリのサンドウィッチ)。これは、キュウリの塩気、バター、パンの絶妙な組み合わせがピッタリとしていないとうまい!!と言えずなかなか難しいようだ。期待したバークレイホテルは、ただのキュウリのサンドだった。残念!!
2時間なんてあっという間に過ぎていく。やっぱり3時間は必要だな。我々は、ちょっぴり早く引き上げることにした。テーブルの上を見れば、まだケーキ類が残っているではないか。もったいないと思いドギーバック(持ち帰り)を頼んだみたら、快く引き受けてくれた。そして、出て来た箱がなんとも可愛らしいく、その箱が欲しい!!と思ってしまった。細かいところまで気が利いていて本当に心憎いなー。
陶器類は、ポール・スミスのデザインものを使用。アフタヌーンティーの内容もしっかりしているし、何と言っても楽しくて飽きずに、友人とのおしゃべりにも華がさく。スタッフも感じがよいし、いいアフタヌーンティーができたとみんなから大好評。土日のアフタヌーンティーは、混んでいるようなので早めの予約が必須だ。今度は,夏のデザインに変わったら来てみようかな。 |