クリスマスやお正月に備えて、食材の買出しに忙しい時期。ちょっと目先を変えてマーケットに行ってみようと思い立ち、噂のBorough Marketに行って来た。Borough Marketは毎週金曜日と土曜日に開かれている食品市場で、新鮮な肉・魚、野菜をはじめ、チーズ、焼きたてのパンやスイート、花やハーブの鉢植えまで、食に関する色々なものが何でも揃っている。
地下鉄ロンドンブリッジ駅を降りて、エスカレーター側の出口から外に出ると、すぐにマーケットの建物が見え、信号を渡って奥に入れば沢山の人で賑わう市場が広がっている。
Borough Marketの歴史は古い。一説によると、ローマ人がやって来る以前の約2000年前から、この地でマーケットが開かれていたらしい。現在も、ヨーロッパ中から集まって来た新鮮な食材を目指してプロの料理人たちもやって来る、ロンドン有数の食材マーケットだ。
このマーケットの売りは、その新鮮さと種類の多さ。野菜などは、普段スーパーでは見かけないようなものもたくさん売られている。ただ残念ながら価格は格安という訳ではない。マーケットとはいえ、良い食材はそれなりのお値段になってしまうようだ。
ここの楽しみは新鮮な食材だけだと思ったら大間違い。パン屋が経営するサンドイッチ屋、肉屋が経営するハンバーガー屋などの露店もお薦めだ。このマーケット内だけでも20近くの店がある。
私がこの市場で一押しなのが、このチョリソーサンドイッチ屋。
ここはいつも長蛇の列ができており、炭火でこんがり焼いたパンにオリーブオイルをたっぷり振りかけて、ジュージュー鉄板で焼いたチョリソーとスモークペッパー、ロケットをたっぷり挟んでいただく。これがまた本当に美味しい。市場に入ったら、まずここで£3.25のそれを買って頬張りながらマーケットをゆっくり見て廻る。そうしないと空腹でマーケットを歩くと、ついつい無駄買いをしてしまうからだ。
1時間くらい見て廻った後はスイーツ屋に寄って、チョコレートブラウニーを買う。10×10cm四方のブラウニーが£1で食べられる。このブラウニー、モチモチした食感と控えめな甘さがとても日本人好み。
買い物が終わったら、近くの教会の庭にお邪魔して一休み。さっき買ったブラウニーをつまみながら、ビニール袋いっぱいの「戦利品」を眺める。さあ、この新鮮な食材で、何を作ろうかな。 |