熱いキッチンの中
シェフズテーブルから見えるキッチン
ウォールナッツ詰めのラム
ラムのサイドの野菜。右上にあるのが、
トリフ入りマッシュポテト
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これからキッチンツアーが始まる。大きめのキッチンの中に6人が入り込んだ。ここが、暖かい物を作る場所、ここが冷たいものをつくるところ、と案内人が説明してくれる。火を使うキッチン内は、コンロが常についているので、かなり熱い。そういえば、修行中のシェフが言ってたな。キッチンで働くと痩せるって。この熱さで毎日働いていたらうなずける。そのため、冷たいものを扱うオードブル部門と火を使う部門は離れ、香りの関係だろうデザート部門は、まったく別の場所に設置されている。
手際よく料理するシェフたちは、見られるのに慣れているらしく、我々がいても気を散らさず黙々と料理をしている。そして、忙しいのに我々の質問には愛想よく答えてくれる。よく教育されているなぁ。
席に戻ると、ウォールナッツ詰めのラムがトレーに載ってやってきた。席についてすぐに出せるこの絶妙なタイミングもすごいな。つけ合わせは、野菜の盛り合わせと、トリフ入りのマッシュポテト。皿に、ラムだけが取り分けられた。ウイリアムが「これから、コンンペティションを行いますので、ご自分で野菜を盛りつけてください。優勝者には賞品がありますよ。」という。シェフ気取りで、自分が一番うまく盛りつけられるはず、と我々は真剣に挑戦していた。食べさせるだけでなく、料理と遊ばせるこの嗜好に感心した。
メディアを通して感じるラムジーは、我々に料理や食べる事にもっともっと興味を持ってほしいと訴えているように見える。ここでも彼のメッセージを聞いたようで、ますますとを好きになってしまった。
さて、メインだが、ナツメッグなどのスパイスを上手にマッチングさせたラム。それにトリフ入りのクリーミで贅沢なマッシュポテト。色のコンビネーションを考えた付け合わせの品よく切られた野菜類。1つ1つが完成しているのをまとめれば、最高になるんだなあ。これぞ最後の料理として完璧だ。ワインは、赤のMorgenster, Stellenbosch 2001。
とりわけ我々が感心したのは、トリフ入りのマッシュポテト。細かく刻んだトリフをマッシュポテトの中に入れ、表面にもたっぷりと飾ってある。その香りに、またまたうっとりしてしまう。 |