タパス料理で人気の店があると聞き、さっそく行ってみた。火曜日だというのに店は満員。 1 階のバーカウンターで、待っているとすぐに地下のレストランの席が空いた。もちろん、1階でも食事はできるが、地下のほうが静かのようだ。 ソルト・ヤードは、スペインとイタリアのテイストを取り入れた料理を手頃な価格で食べられるうえに、タパスでは珍しく野菜料理が豊富な点が、人気の秘密とか。
さっそく、注文。タパスにはスターターもメインもなく、だされる順番は、出来上がり順で調理のないものが先になる。スペイン料理と言えばハム。はじめにでてきたのは、18ヶ月保存されたハム(18 month cured Serrano Ham £6.00)。さすが、寝かしているだけあって味が濃く、臭みもなくワインとの相性はバツグンだ。ハムはいくつかの種類がメニューにあり、どのテーブルをみても定番のように頼んでいる。スペインの代表的なチーズ、マンチェゴスも欠かせない (Selection of three Manchegos £5.75)。ハードタイプのチースで、食べやすい味だ。頼んだチーズは、まだ若いチーズ、年代のたったマチュアのチーズ、珍しいロースマリーがついた 3種類のマンチェゴス。クインスゼリー(カリンのゼリー)と焦げ目のついたトーストがなんともよくあい、ワインがさらに進むなー。やはりワインは、リオハかな?
次に来たのは、カリカリにあがったイカのフライだ(Crispy Squid with Chickpea Puree £4.50)。これは、定番のカラマリとは違い、下にチックピーのピューレが敷かれている。なんだか、メキシコ料理みたいな感じだが、揚げたイカにさっぱりとした豆のピューレがよくあう。次の料理は、イタリアではよく食べられるコジェットの花のフライ(Courgette Flowers Stuffed with Monte Enebro Cheese £5.75)。花の中に、ブルーチーズ風のEnebro Cheeseが入り、揚げてある。チーズの塩気を見事に緩和するようにかけられたソース、蜂蜜がいいコンビになっている。
連れが食べてみたかった珍しいブラックプティングのコロッケがきた(Morcilla Croquetas £4.50)。普通のコロッケと変わらないが、ちょっぴり苦みを感じるのは、ブラックプティングのせいかな?バルサミコとオリーブオイルがかかって、新鮮な味だった。ブラックプティングは、秋が一番フレッシュと聞く。 食べるなら今のシーズンがお勧めだな。
メニューで気に入った豚のシェリー付け(Pork Ribs Marinated in Pedro Ximenez Sherry £4.50)がやってきた。香ばしくバーベキューされている。始め甘くて、その次にしょっぱい。肉はポロッととれるので、手で持ちかぶりついてもよい。シェリーでつけてるせいだろう、脂身がすっかり油抜きされているようで、病み付きになる味だ。ワインがどんどん進むのもしかたがないかな?
さてさて、デザート。迷った末に決めたレモンケーキ(Lemon Polenta Cake £4.50)は、粉でなくポレンタで焼かれたどっしりしたケーキ。甘くなく、あっさりとしたケーキに大好物のレモンカードがつき、シンプルなのにどんどん口に入っていくおいしさだ。迷っただけのことはあるおすすめケーキ。
連れの頼んだのは、ライスプティングがひかれたブリッレ(Rice Pudding Brulee with Rhubarb Ice Cream £4.50)。ライスブティングで気になるのはライスの大きさ。ふやけて大粒になると舌触りが気になる。ここもちょっと大きいかな。上にのったアイスはお口直しにピッタリだ。19時までなら、 20%オフのプレシアター価格もあるそうだ。
スタッフは、よく気が利くし、ボリュームもいいし、料理もおいしい。1階で軽くワインとタパス2 、3品で軽く済ませてもよし、地下でしっかり食べてもいいな。 気軽にこれるタパスバー&レストランとして 重宝しそうだ。 |