フレンチのレストランで、好きな店がエンジェルにある。しばらくご無沙汰していたので、ロンドンに訪ねてきた友人と訪れてみた。
このレストランは、コンラングループのひとつ。内装は、白を基調にし、厚手のテーブルクロス、ナプキンが用意されていて、誰かをお連れしても決してはずかしくないレストランだ。
うれしいことに夏のセットメニューがあり、3コースが£17.50で食べられる(2005年9月4日まで)。コンラングループのレストランは、時々特別なセットメニューを設定するので、ウェブサイトを見ていると得をするかも。
ここで私が必ず頼む定番は、トローリーでサービスされるスターターとデザート。そのお気に入りが、セットメニューに入っているので、迷わずそのコースを選んだ。友人は、単品で通常メニューから、フォアグラのテリーヌ(Terrine de foie gras £12.00)をスターターに頼んだ。私の好きなテリーヌとハム類の盛り合わせ(Trolley of Charcuterie通常£10.50)は、運ばれてくるトローリーを見て、好きな物を選ぶ。今回ももちろん全種類を注文。3種類のサラミと4種類の肉と魚のテリーヌ、リレット(パテの一種)が皿にのせられた。通常のポーションは、それぞれをもっと沢山取り分けてくれるが、セットメニューの量でも充分だ。テリーヌは強い味になりがちだが、塩加減が丁度よく、少しづついろいろ楽しめる料理に大満足。友人のフォアグラのテリーヌはリッチだが、いつもまでも口に残らず後味がさわやかで驚く。付け合わせのパンを暖かくしてくれる心配りがうれしい。
メインは、セットメニューから冷たいサーモン(Saumon poche)、友人はオヒョウのグリル(Grilled Halibut £16)を注文。夏には、茹でたサーモンを冷たくして、マヨネーズソースでたべるのはヨーロッパではよくある料理とか。やはり温かい料理がよかったかな?とちょっぴり後悔。ハリボットは、香ばしく焼かれていて、付け合わせのバターソースでもおいしいが、塩をちょっぴりふりかけて食べるほうが、魚の味が引き出せてうまい。
いよいよデザートだ。デザートに興味がない友人にセットメーニューからクリームブリュレ(Creme brulee)を選んでもらい、私はタルト盛り合わせをオーダー(Trolley of tarts £5.50)。テーブルまで運ばれたトローリーの中から選べるが、全種類を頼んだ。レモン、アップル、アプリコット、プラム、バスクの5種類のタルトが皿に切り分けられた。ひとつひとつは、小さいが全部で通常の2個分はあると思われるケーキはケーキ好きにはたまらない。それぞれのタルト生地が、カリカリ、サクサクとして、家庭ではできないプロの上手さを実感させられた。
セットメニューがないときにお勧めなのが、スターターのハムとテリーヌの盛り合わせとケーキの盛り合わせをシェアすることだ。どちらも大きなポーションなので、2人で分けて丁度よい。
久しぶりに来て、ちょっぴり残念なのが、サービスが以前と比べて行き届いていない感じがした。そんな話をスタッフにしたので、次回はもっといいサービスが期待できると信じている。
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