5月末にオープン、タパス・レストランとして、いま人気のフレンチ・レストランMaze(メイズ)に行って来た。予約を入れたのが2週間前、それでも6時か10時のピーク以外の時間 しか予約ができないほど大人気。その理由は、ゴードン・ラムジー・グループによるフレンチだけどアジアのテイストを取り入れ、小皿という今風の料理を出すレストランとくれば、人気になるのもうなずける。 広めのレストランには、多くのスタッフ、ソムリエがいてサービスはとてもよい。料理は、メニューから自由に選んでもよいが、初めはシェフのお勧めセットがお得で賢い選択(6コース£28、8コース£38。どちらもデザート2個を含む)。ポーションが小さいので、女性でも8コースは食べられるらしいので、これに挑戦。
手作りのパンとバターが出された。オリジナルの細長いパンの形、味といい文句なしだ。これらがおいしいと、この先の期待が高まる。ホタテのカレー焼き(Orkney sea scallops £7)とマグロとカジキのカルパッチョ(Carpaccio of tuna and swordfish £5.50)。がスターターとして2品、一緒に出できた。ホタテは、アクセントとして、カレー味にし、リンゴなどのピュレを添えているが、ちょっと手を加え過ぎなか?と感じたが、雑誌での評価は高い。カルパッチョは、驚くほど薄く、丸くに切られたマグロとカジキを和風テイストで仕上げたなかなかの一品。
次は、マリネされたビートルートのサラダ風(Marinated beetroot £5.50)。薄く切られたビートルートが、リコッタ風チーズを上下で挟み込んでいる。甘めのソースと松の実の甘さ、香ばしさがポイントとなり、サクサク感としっとり感の食感もよく、新しさがあるお勧めの料理。
そして、メインコースとして出されたのが、ウズラと鳩とフォアグラのロースト(Honey and soy roasted quail with Landes foie gras £6.00)。蜂蜜と醤油ベースで味付けされているのでともかく食べやすい。フォアグラはリッチだが、コショウとチャイブがアクセントとなり、おいしいの一言。下に隠れたチャツネが気が利いている。次に出されたのが、この店の人気品、グリンピースと空豆のリゾットに黒トリフ添え(Risotto of carnaroli with pea £6.00)。ほどよい豆類の歯ごたと黒トリフの何とも言えない風味が口に残り、すっかりお気に入りの一皿となった。そこへ、美しいピンク色のラム( Grilled spring lamb £8.00)が登場。ラム好きには、うれしいぐらいの焼き具合だそうだ。付け合わせの野菜に、シナモン味などモロッコ風スパイスを使い、なかなかシャレている。
デザートは、ライムシャーベットとルバーブゼリー、そして、ココナッツアイス。シャーベット、バニラクリーム、ゼリーの3つの層を一緒に食べるのがおすすめ。味のコンビネーションで一段とおいしさが引き立つ。付け合わせの暖かい小さいマフィンが気が利いている。もう一つのデザート、ココナッツアイスは、カリカリに焼かれたパイナップルの歯ごたえ、コリアンダーの砂糖漬けが付き、組み合わせが新鮮だ。ちょっぴり残念なのは、どちらも冷たいデザートで、似すぎているかな?
コーヒーは、バーに移ってから飲んでほしいとのこと。隣をみるとプチフール(小さな菓子)が食後の飲み物についているようだ。さっそくコーヒーを注文。連れは、まだワインを飲んでいたので飲み物を頼まなかったが、プチフールは2人分やってきた。
内容は、マショマロでコーティングされた小さなアイス、チョコ2種、そして、中東のゼリー、ターキッシュ・デライトだ。このデライト、とても上品で甘さ控えめ。こんな美味しいのは食べた事がない。とついスタッフに話をしたら、「もっと食べる?」と聞かれ、さらに4つもだしてくれた。このうれしい対応に、すっかり常連気分。
人気のレストランのため2時間の予約しかとれず、コーヒーはバーに移動。食事も2つの料理が一緒に出され、自分のペースが取りにくく、ゆっくりできないのがちょっと気になる。しかし、スタッフのフレンドリーで機転の効く対応でそれも大目に見てしまう。次回はアラカルトでオーダーしたいなぁーとお気に入りレストランになってしまった。
※ワインは、ボトル20ポンドからと少々高め。各料理に合わせてグラスでサーブするフライトワイン(FlightWine)がなかなか評判がいい。興味のある方は試してみて。
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