コーヒー文化が根付いてきた英国。最近は、オーストラリアやニュージーラン系のカフェが続々出店している。コーヒー愛飲国として有名なので、おいしいコーヒーを飲める店が多いと聞く。今回は、その中でも朝から夜迄、ブラッセリーのように一日中、飲食ができるニュージランド系のカフェ&レストラン「KOPAPA」でブランチをした。
ロンドンの土日は、カフェなどに新聞を持ち込んで、朝・昼を一緒に兼ねてゆっくりとブランチをする人が多い。朝10時から3時迄ブランチメニューをだしている「KOPAPA」は、
マフィンやスコーン、ポリッジなどの簡単なものから、イングリッシュスタイルの朝食まである。
しかし、 すでにレストランを数件オープンしているうえに、世界の様々なものを組み合わせるシェフがオーナーなので、その内容には期待は高い。
さっそく注文だ。私はホットスモークサーモン(Hot Smork Salmon £10.50)を、連れは、フレンチトースト(French Toast £8.80)をオーダー。飲み物は、バナナとミックスベリーのスムージー(£4.50)とコーヒーを。ジュースはフレッシュな出来上がりで種類も多い。コーヒーはRistretto (リストレット) という エスプレッソよりも濃いコーヒーがある。
Short BlackがエスプレッソでLong Blackがアメリカーノに近いという。私は、ブラックで飲みたかったのでLong Black(£2.20)をオーダー。確かにいいコーヒーだが、これはエスプレッソをお湯をたした感じがそのまま出ていて、厳しく言えば、味わいとしてはいま一つ満足できなかったな。 やはりエスプレッソを頼むべきだったと反省。しかし、店内はこの上なくコーヒーのいい香りがしているので、次回に期待しよう。
さて、食事だが、ホットスモークサーモンは、こんがりとしたトーストの上に、 スモークサーモンとほうれん草、その上にポーチドエッグが2個が載り、ユズが入ったポロネーズソースがかかっている。サーモンは、スモークの味が良く効いていて美味しい。残念だがポロネーズソースに入っているというユズの味は、微妙で分かりにくいが、なんとも上品な朝食だ。
連れのフレンチトーストは、運ばれて来たときから、メイプルシロップとシナモンの香りが豊かで食欲がそそられる。しかし、これもただのフレンチトーストではない。甘さにはバナナの隠し味があり、かりかりのベーコン、そしてオレンジの香りつけがされたクリームがのり、甘さ、塩気、酸っぱさ、この3つの味のコントラストの組み合わせがすごい。
ブランチのポーションとしては小ぶりなので、 食いしん坊としては、まだ食べられるとデザートを1つ試してみた。ココナッツメレンゲとベリーのコンポート(Coconut Meringue £7)。サワークリームのシャーベットとユズの入ったカードという濃厚なソースがついたゴージャスなこの組み合わせがいい。メレンゲはサクサクで、これとベリーとカード、またはシェーベットと一緒に食べるとこの上なく旨い!特にサワークリームのシャーベットはいい出来だ。
個人的には、メレンゲは1個で大きいほうがダイナミックなデザートに見えると思うけど、味には変わりはない。
場所はコベントガーデン。ブランチの後に買い物も楽しめる絶好地。多くの客は、友人や家族と一緒だ。友人と会うのを夜ではなく、ブランチにするのもいいアイディアだなー。
我々は12時ごろに着いた。既に予約でいっぱいだったが、1時間だけで食事が済むなら席はあるよ。ということで誰かの予約前になんとか入れた。人気店なので予約は必須ようだ。また、食べたかった自家製マフィンも売り切れとなっていたので、もう少し早い時間に行くのがいいのかも。
たまには、こんな美しい朝食でリラックスする時間を持つのもおすすめかな。(か)
2011年7月取材 |