オイスターや肉に定評のあるHIX。1店舗目のHIX Oyster & Chop House
は、ここでも紹介した。
3店舗目がロンドンのSOHOにオープンしたのは昨年。遅まきながら、立ち寄る事にした。
レストランは、かなり広く階下にはカジュアルなバーもある。1年経ったいまでもレストランは人気のようで、予約をしても2時間以内で食事を済ませるように言われている。どうやら場所柄、遅くまで客が途切れないようだ。
早速注文だ。スターターに連れは、秋のキノコ、ジロールが入ったサラダ(Scottish Girolles £10.75)を。私は隣のテーブルに刺激されて、同じ品、海老のカクテル(Atlantic Prawn Cocktail £10.75)を注文。
キノコのサラダは、ちょっと味に癖があるキノコと野菜類をオイルだけで絡めてある。さっぱりとしながらも存在感のある季節限定の1品のようだ。 海老のカクテルは、海老は立派でいいのだが,ソースが平凡でちょっとがっかりしてしまった。
さて、メインは、前回挑戦していなかった肉!に決めていた。私は、子牛のステーキ(Veal Steak £19.75)、連れはハンガーステーキ(Hanger Steak £17.50)をオーダーした。
子牛は肉が柔らかく、味わいが深い。肉の下にあるマメのピューレソースが、抜群の味つけ。肉と一緒に食すると完璧なマリアージュだ。連れの肉は、外側を黒々と大胆に焦がしながらも、中はミディアムレアに仕上げてある。この焦がした部分が、香ばしい味付けとなり、肉の旨味を一層引き立てくれる。シンプルだか、良質な肉を使用し、さらに極めてピッタリな調理方法で完璧な料理だ。やっぱり肉料理にしてよかったと感激した2品だった。
このレストランで一番の人気の品は、チップスだというので、それも頼んでみた。揚げてある油はフレッシュさを感じ、ジャガイモの固さもちょうど良く、カリカリに仕上がっている。噂通りなので、ぜひ、サイドでオーダーしてほしい。
さて、お腹はいっぱいだが、デザートを2人で1品だけ頼むことにした。もう食べるのが最後になるかもしれない夏のデザート、サマープティング(Summer Pudding £7.00)だ。程よい酸味と冷たさが食事のあとによくあう。たっぷりベリーのソースと、サワークリームと生クリームの交合のような洗練されたクリームで、大満足のデザートだった。
予約の時間、2時間はあっという間に経ってしまった。ウェイターが、ジョークを交えて我々に時間を告げに来た。
スタッフは、みんなフレンドリーだし、サービスに文句なない。
夜の時間だとややお高くなるが、観劇の前となんと後の時間に用意されている特別メニューなら2コース15.50〜と大変お得。美味しいお肉料理を食べたくなったらぜひ、1度は試してほしいレストランだ。
(か)
2010年8月取材 |