ちょっとランチを豪華にと、Covent Gardenにあるフレンチレストラン「 The Clos Maggiore」を訪れてみた。ランチメニューは、3コースか、2コース+ハーフボトルワインで£19.50とリーズナブル。我々は、ワインよりもデザートまで食べたいので3コースを選んだ。スターターからデザートは、各コース3、4種類の中から選べる。
スターターに連れは、スープ(Warm Vichyssoise Soup)、 「ロブスターと蟹のマヨネーズあえ」とうれしいメニューを見つけたが、プラス£5増しとなるため、豚の頭のテリーヌ(Pig Head Terrine)をオーダーした。
スープは、お皿の真ん中に小さなフィッシュケーキが載っているだけ。あれ?!間違えたのかな?なんて思っていると後から、スープが入ったピチャーを持ってきたウエイターが、注いでくれた。なんともメニューから想像したイメージとは違って、素敵なスープ。味は、ポテトとフィッシュをベースにしたエレガントな仕上がり。Vichyssoise Soupは、冷たいスープだが、warmということで生温くサーブされたが、これも悪くない。
一方、ちょっと興味津々の私のテリーヌだが、焼いてあり少し暖かい。つけ添いのスモークされたベーコンやチャツネとのコンビネーションもよく、豚の頭という言葉から想像した臭みも感じず、美味しくいただけだ。連れと供に、このスターターのできの良さに、メインコースの料理に期待が高まった。
メインに連れは、鯛のロースト(Pan Roasted Sea Bream)、私はビーフ・バヴェットのロースト(Oven Roasted Scottish Beef Bavette)を頼んだ。魚は、塩加減もよく、ちょっぴりカレー風味をスパイスに使っている。付け合せのチーズとポテト、フラッフル、海老とほうれん草ピューレが、淡白になりがちの魚料理に色合いと味のコントラストを加えており、組み合わせが上手い。ビーフは、バヴェットの部位がサーロインの近くだからか、肉は柔らかくシチューのようだ。ちょっと肉の量が多く、残してしまった。
デザートは、オレンジ風味のパンナコッタとアイス&シャーベットを選んだ。普通のパンナコッタにオレンジを加える事で、上品な仕上がりになっている。アイス&シャーベットは見栄えはいいが、味としては最近できたアイスクリーム専門店の「Scoop」に比べると、濃厚さが足りない気がした。食事の最後には、やっぱりコーヒーが飲みたくて別途、オーダー。コーヒーには、プチフールがつく。さすがにこれも残さず食べたが、お腹がいっぱいだ。
店内は、木目基調のちょっと重厚感があるヨーロッパらしいレストランで、落ち着く。グランドフロアーのメインルームは、木の枝を使用してデコレーションをし、外光を取り入れているので明るい。予約する時は、ここを指定するといいだろう。この値段でこの内容は、大満足。デザートの内容がちょっと弱いので、2コース+ワインがお勧めかな。
コベント・ガーデンの駅から近いが、観光客よりも地元のビジネスマンが多いので、ビジネスランチに人を連れても問題ない。プレシアター、また,日曜日も同額のコースがあるので、また訪れたいレストランだ。(か)
2010年7月取材 |