ウェールズに行くと立ち寄るレストランがある。車でしかいけないが、近くにいくことがあったら、ぜひ寄ってほしい。カーディフ(Cardiff)から約80分、A470を北上したところにあり、宿泊所も兼ねている。AAレストラン評など、ウェールズの中でも評価の高いレストランだ。それもそのはず、ヘッドシェフは、21才の時にオランダでミシェラン星を最年少で受賞後、様々なレストランで修行し、ここで働く事になったそうだ。レストランのポリシーは、シンプルだが、最高によいローカルな素材を使う事。野菜は、自主農園の物を使用し、ない物は地域産のオーガニックを使用している。
田舎のレストランでは、時間の流れがロンドンとは違う。必ずある煖炉とパブを兼ねたエリアで、まず飲み物をオーダー。ソファーなどで歓談している間に、メニューを見て決める。その後、テーブルの用意ができたと呼ばれ、席に着く。
メニューはよく変わる。特徴としてはウエールズ産やその他の地域名を明記したり、季節の○○という言葉がほとんどの料理につけられている。ポリシー通り、ロ−カルでおしいいものと旬にこだわっているようだ。
この日のスターターで目に止まったのは,コンウォール産のカニのサラダ(Dressed
Cornish Crab Tomato Syrup £8.50)とチキンのテリーヌ(Terrine
of Chicken Confit & Foie Gras £8.50)。身をほぐしたカニが、細かく刻まれた味付けトマトの上に乗せられ,ガラスの器に入れられて出てきた。見た目も綺麗だが、トマトとの相性がバツグンにいい。カリカリに焼かれたメルバトーストとのコンビもなかなかいい。テリーヌは、フォアグラ入りで、味もマイルドでおいしい。メインは、「新しい季節のウェールズ」という言葉に引かれラムに。(New
Season Welsh Rack of Lamb £16.50) と鴨(Duck with Sour
Cherries £15.95)を注文。
ラムは、柔らかくて、うすいピンク色。ソースとの相性がよく、まったく臭みがない。鴨は、柔らかくて、こってりしているはずなのに、さっぱりと出来上がっている。付け合わせのポテトは、ブロックに見えて、実は1枚1枚スライスされてソースを絡めてから積み上げられており、手が込んでいる。ワインは、赤でアルゼンチンのMalbec(£19.50)がうまかった。デザートは、それぞれいいが、チーズがお好きなら、ウェールズのチーズをお勧めしたい。付け合わせのチャツネ、パンも手作りで、細かいところまで、気をつかっている。
ゆったりとした時間の過ごし方もごちそうの1つのように、人々の笑い声、話し声が聞こえる。とてもフレンドリーなオーナーも一息つくと、客の前に出てきて、おしゃべりを始める。この時間の流れ、人々の交流は、田舎の醍醐味だな〜と思わざるを得ない。たっぷり食べて、飲んだら、2階にある白を基調にしたベットになだれ込むのも悪くないな。
※周りに何もないので、行き方はウェブサイトで確認を。またサイトが結構凝っているので、ぜひ見て!!特にマップ。
|