タパスと言えば、スペインのバル(bar)で出される小皿料理。そんなスペインのバルをイメージして作られたタパスバーに行って来た。
一歩店に入ると、真ん中にドーンと構えたバーカウンターが目に入る。照明を落とし、カシャカシャとカクテルがシェイクされている音。そう、ここはタパスを置くレストランではなくバーで、気軽に入れるのがうれしい。カウンターの上には、本場スペインのバルと同じように、小皿やスプーンに載った一口サイズのタパスが並ぶ。目で見て頼める料理は楽しい。さっそくカクテル(£5〜)とカウンターに並んでいるタパスPintxo’s(£1.20〜)を頼んだ。
そして、タパスの代表格、トルティア、チョリソ、カラマリ等も頼んだ。イカのフライCalamar(£5.90)は、定番の形リング状ではなく細長い形。サクッとしていて、揚げ方もいい。スパニッシュオムレツTortilla(£4.50)もなかなかいい出来だ。上に載ったガーリックマヨが効いている。チーズのマンチェゴManchego(£6.00)は、カリカリのパンと、トマトをベースにしたディップで食べるという嗜好でなかなかうまく、量も多くてうれしい一品だ。本日のメニューから頼んだコロッケQroquetas(£5.00)は、中身が柔らかく、クリームコロッケのよう。お酒が進むなー。チョリソChorizo(£5.00)は、スパイシーで期待通りのおいしさ。白い食器と形、全体に盛りつけがよく、デザインされているタパスだなぁー。
本来は、こんなに勢いよく食べるのではなく、飲みながら、語らいながら、そして、食べるのがタパスバーなのだろうが、我々は待ちきれずデザートのプリンFlan(£2.50)を頼んだ。意外にも繊細な味。ただ、ポーションが小さいのがちょっと気になるが、飲んだ後のお口直しなら、このサイズが妥当なのかもしれない。
味のいいタパスに、スタッフのサービスもいい。クリスマスが近づくこの季節、カクテルと料理を楽しみたい人にはお勧めの店。
(か)
2009年11月取材 |