オーガニックのドラフトビールと料理を楽しめるガストロパブがあると聞きつけ、「The Duke of Cambridge(ザ・デューク・オブ・ケンブリッッジ)」を訪ねてみた。場所は、地下鉄エンジェル(Angel)駅から徒歩7〜8分の閑静な住宅街に位置する。
外観は紺を基調としたごく普通のパブ。バーがひとつあってシンプルなテーブルと椅子が並ぶ店内もまた、一般的なパブといった感じだ。
ここのオーガニックビールはロンドンやその近郊で醸造されたもの。ラガーやビターに加え、オーガニック製のサイダーもある。店内の黒板に書かれている食事メニューはベジタリアン用、魚、肉類などいろいろあり、毎日メニューが替わるそうだ。
ピットフィールド(Pitfield)という名のラガー(£3.35)と、ポラック(Pollack,£13.75)を注文。どちらもオーガニック製なだけに少し値段が高い。
ラガーはキレイな黄金色。飲んでみるとビールの酷と苦味が少なく、軽やかだ。ちょっと物足りない感じもするが、これがオーガニックの特徴なのかもしれない。
ポラックには、じゃがいものソテーとサラダ、タルタルソースが付いている。ポラックは、揚げたてでカリカリ。何も付けずにそのまま食べると塩気もないので、ポラック本来の素材の味を楽しめる。タルタルソースは、小さく刻んだオニオンやケッパーなどの粒がたくさん入っていて、食感もよい。まろやかだが、こちらも薄味。付け合せのじゃがいもは粗引きペッパーが効いていて美味しい。サラダは新鮮そのもので、ほのかに自然の甘味がする。
ビールも料理も薄味だが、身体にはとても良さそうだ。少々値段は高いが、塩分などを控えている分、素材の味を堪能できるガストロパブ。
(千晶)
2009年1月取材 |