老舗のレストランに、なぜか足が向かないのは過去にいい思い出がないのかもしれない。しかし、あえてイギリスで一番古いと言われるレストラン「Rulesルールズ」へ、ロンドンを訪ねてきた知り合いをお連れした。
まず、お客様が喜んだのは、期待していたイギリス風な内装だ。壁のあらゆることろに掛けられた英国スタイルの大小の絵画、テーブルの配置、インテリアが古典的なのだ。しかし、決して寂びれているのではなく、いまだに活気が感じられるのは、店が流行っている証しだろう。
ここは、秋から冬にかけて味わえるゲーム(game狩猟肉)を食べられる事でも有名。ゲームとは、キジ、鹿、野うさぎ、雷鳥、山ウズラなどの自然の鳥獣で、イギリスでは季節になるとメニューに加える店もあり隠れた英国伝統料理のひとつ。ビーフやラムに加えて、脂肪分がかなり低く、その上、オーガニックなので
健康的とも言われている。ルールズでは、店でサーブするために狩猟用の私有地をもっているそうだ。
こんな話を聞いたらゲームというものを注文しない訳にはいかない。私は、入門と言われているキジ料理を注文。お客さまはやはり!!ローストビーフを注文した。まず、驚いたのは、ローストビーフについてくるヨークシャプティングの目を見張る大きさだ。そのインパクトに隣の客も同じ物を、、と注文してしまうほど。
肉も臭みがなく、やわらかくおいしいし、付け合わせのホースラディッシュもオリジナルなようでなかなかいい。そして、ローストポテトもボリュームたっぷりで満足できる。結構おすすめできる料理ではないか!!ただ残念なことに、2人用でしか注文できない。(1人£18.95)
本日のキジ料理(£19.95)は、栗とベーコンで味付けされた甘みのある胸肉のソテーで、これまた臭みもなく美味しく食べられた。いままでキジ料理は、いま一つ気に入らなかったが、これでまた他のゲーム料理を挑戦したくなるほどの出来栄えだ。
老舗の貫禄十分の「ルールズ」、観光に訪れたお客様をお連れする店としておすすめしたい。 |