肉のマーケットがあるFarringdon (ファリントン)には、評判のよい様々なレストランがある。 今年の4月にオープンしたブリティシュレストランを訪れてみた。ここは季節のいい食材を出し、昔はふんだんに取れた牡蠣と肉料理が自慢のようだ。
さて、やはりスターターには牡蠣を選ぶべきだろう。英国の平たい牡蠣native(ネイティブ)、 オリジナルが太平洋の牡蠣rock(ロック)が、この日はそれぞれ3~4種類あった。私は大好きなrockの牡蠣、4種類を頼んだ。(1個各£1.95) その場で牡蠣を開けていると言いたいのだろう、開けた貝がそのまま載って運ばれてきた。どれもフレッシュでさすがに旨い。
Maldon Rocks/プリプリしていてクリーミーで旨い。
Colchester Rocks/塩気が効いていて食べやすい。
Carlingford Lough/ムール貝を生でたべているような癖があるなー。
Lindisfarne/どちらかというかなりシンプルだなー。
ここのビールは、地ビール的なビールが多くおすすめだ。各テーブルを見ると何やら皆が食べている物がある。豚の脂の揚げ物だ(Kilravock pork crackling £3.50)。これが一部は固いし、塩っぱいし、オイリーだし、ビールとは合うがワインには全くあわない。これは昔からあるパブの食べ物で、みんな懐かしそうに頼むそうだ。
さて、メインデイッュ。私は魚自慢のここで本日のお勧めGurnard(ホウボウ)焼き(£18.50)。連れはビーフリブ(Beef Lib£14.50)を頼んだ。
ホウボウ、なんとも言えない形相。始めて食べるが味はなんかホッケに似ている。付け合わせのムール貝、バターが効いていておいしい。ボリュームがある一品だ。
連れのリブは煮込んであり柔らかい。が、このソースがなんだか飽きてきてしまって、最後迄食べられなかったようだ。残念。
さあ、デザートだ。メニューの中には今のご時世を反映してか、面白い名前のcredit crunch(貸し渋り)というアイスがあった。1スクープが£1.50とリーズナブルでうれしい。バニラアイスの中にはチョコレートと蜂蜜のクランチ(固くなった)が入り、なかなか歯ごたえがあっていいぞ。
一方の連れのチョコレートムース(Amedei chocolate mousse£7.00)はリッチすぎて、やや飽きがきてしまう。
レストランは、遅く迄予約で込み大盛況のようだ。スタッフもフレンドリーだし、
店も気取りがなくリラックスできるのはうれしい。連れは今回で2度目の来店だが、前回頼んだステーキはかなり旨かったと言う。しかし、本日の注文した内容で判断するとちょっと残念な結果だ。
料理に当たりはずれがあるようなので、頼むのはフレッシュでうまかった牡蠣、28日間寝かした肉を使うステーキ、名前が面白いアイスクリーム、そして珍しいビールを選べば間違いがないかな? まずは、牡蠣とビールを食べにカウンターに座り、試してみては?(か)
2008年10月取材 |