今回は、大衆誌で上位にランキングされているパブ「Royal Oak(ロイヤル・オーク)」を訪れてみた。場所は地下鉄Borough駅から徒歩2〜3分の閑静な地域に位置する。
お店の外観はレンガの茶色い壁に白いドアが映え、小奇麗な感じ。窓にはレースのカーテンがかかり、中の様子は見えない。
店内に入ると、すぐにバーがお目見えする。20席ほどのこぢんまりとした空間の中央に位置するバーは、高い囲いがないので中が見渡せ、バーメイドとも話がしやすい。
このパブの特徴は、サセックス州で醸造されたHarveys(ハービーズ)と呼ばれるエールを置いていることだ。このエールを扱っているパブは、ロンドン中でここだけだという。Harveysはアルコール度数別にMild(マイルド、3.0%)、Pale(ペイル、3.5%)、Best(ベスト、4.0%)、Orimpia(オリンピア、4.3%)、 Armada(アーマーダ、4.5%)の5つに分かれている。どれにしようか迷っていると、バーメイドが「Bestがお勧めよ! 味見してみる?」と言ってくれたので遠慮なく味見させて頂き、これに決めた。
「Harveys Best」(£2.90)は透明感のある茶色をしたエール。飲んでみると味はマイルド。ほのかに花の香りがして、くせはなくて飲みやすく、美味しく頂いた。
他のお客さんはほとんどの人がエールを飲んでいる。仲間とおしゃべりをしながらこの貴重なドリンクを楽しんでいる様子。アットホームでリラックスできるパブだ。
ビールはドラフト7種、ボトル17種、サイダー5種、他にワインもある。フードはパイ類が£6〜7で良心的なお値段だ。
Harveysが味わえるロンドンで唯一のローカル・パブ。エールが好きな人は是非お試しを! (千晶)
2008年9月取材 |