こんな所に中華レストランがあるとは知らなかった。シティーの南にある Elephant & Castle、ここは地の利がいいのにもかかわらず、カウンシェルフラットが立ち並び、殺伐としたイメージがあるが、 ちょっと調べてみたら、その昔は南のピカデリーサーカスと言われ、デパートやお店が数多くある賑やかなショッピング街だったとか。戦争で爆撃を受け、その空き地に大きな団地が建設された訳だ。幹線道路が中心のこの街に緑やショップなどを増やし、仕事場としてまた住居のためにもっと快適な町づくりを始めるそうなので、今後が楽しみのエリアだな。
この駅近くにある中華料理レストランDragon Castleは、 天井が高く、広々としている大きなレストランだ。メニューをみるとなんと!フカフィレスープ(£108)もオーダーできるかなり本格的なレストランだ。我々は、ごく平凡にと、スターターにクラゲ(Seasoned Jellyfish £5.00)を注文。薄味のクラゲは、コリコリ感とさっぱり感で夏にはピッタリのスターター。メインには、豚の唐揚げニンニク風味(Fried Crispy Marinated Pork £9.00) とエビとホタテの炒め物(King Prawns with Vegetables £9.80)と野菜炒めをオーダー。
豚の唐揚げは、豚肉をそのまま揚げてあり、みじん切りされたカリカリのニンニクが載っている珍しい料理。サクサクと唐揚げされた豚は歯ごたえもよく、おいしい一品。エビとホタテの炒め物は、プリプリのエビとアスパラガスを一緒に炒めた物で、そこにこれまたカリカリに揚げた乾燥ホタテが入り、テクスチャーを楽しむ料理として出来上がっている。これも薄味でなかなかおいしい。野菜は、素材とソースを自分で選んで頼めるシステムで、我々はニンニクの芽を素材に選び、ソースにはXO’ Sauce(£7.80)にした。小さな魚が入り、ピリッとちょっぴり辛く、歯ごたえと香ばしさのあるうれしい野菜料理となった。
全品がチャイナタウンにある中華レストランでだされる料理とはひと味違い、素材の組み合せや料理の仕方に個性や工夫があって、新鮮でおいしく、おもしろかった。次回はぜひ、フカフィレスープに挑戦かな?(か)
2008年8月取材 |