えっ?こんな所にスパニッシュ・レストラン?とロンドンの北、カムデンタウンの隣駅のMornington Crescent 駅側 にある「 El Parador 」に立ち寄ってみた。
ここは、20年前から開業しており、ローカルな人々に人気があるようだ。我々が着いた7時には、テーブルは、ほぼいっぱいになっていた。
ここは、 小さな料理タパスとワインレストラン。
さっそく注文しよう。やはりどうしても定番のタパスが食べたくなるな。イカの天ぷらカラマリ(CALAMARES a la ROMANA £6.00)。これは、レモンを搾ってパクッと食べると、 外側のカリカリの食感とは対照的に中は、ソフトでイカのジューシーな味がでてくるというコントラストがいいのだが、この店のカラマリは、カリカリ感が足りなかったのはちょっと残念だ。
スパイシーなチョリソ(ROSARIO CHORIZO con PIMIENTOS £5.20)は、少々辛くてソルティーだ。イワシの丸焼き(SARDINAS a la PLANCHA £5.00) は、しっかりとグリルされており、レモンよりも醤油が欲しくなる。
パンが付いているディップのハバス( PURE de HABAS £4.00)は、そら豆にローズマリーなどのハーブとミックスされたタイプ。ついついパンと合うので食べ過ぎてしまい、後でお腹がふくれないような配慮が必要だろう。
さすがスパニッシュ、他ではなかなか見られないタコ料理(PULPO a la PARRILLA £6.60)がある。 ダイナミックにドーンとタコ足3本をグリルした単純な料理だが、うーん、柔からくて美味しい。
野菜の料理として、グリルされたアーティチョーク(ALCACHOFAS al ARGELINO £5.80) は、ちょっとスパイシー。カリカリ、コリコリのアーティチョークが美味で、他の野菜とも相性がいい一品。
暑い夜には、たっぷりのジャーに入ったアルコールをジュースで割ったサングリア(SANGRIA by the jug £11.80) はお勧めかな。
デザートタイムには、お腹がいっぱいだったが、アーモンドタルト(TARTA de SANTIAGO £4.20)をオーダーしまった。しかし、薄い仕上がりのタルトは、甘さ控えめが丁度良く、アーモンドのツブツブが美味しさをさらに誘う素朴でおいしいケーキ。フレッシュ・クリームがついてペロリと食べてしまった。やはりデザートは別腹のようだ。
テーブルは、地下とグランドフロアーにあるのだが、比較的小さい店なので早めに出掛けるのがよい。2人では予約はできないが、4人以上で訪れるのなら予約をお勧めする。スタッフはフレンドリーで、居心地はいい。
この店は、料理の値段が7.50ポンド以下というのがとても懐にうれしい。さらにランチは、3つの料理が2つの料金になるという。さらにうれしいオッファーもある。
メニューの内容は多少違うが、姉妹店がキルバーン近くにもあるのでお近くにお住まいの人は試してみて。(か)
2008年7月取材 |