人気の辛〜い四川レストラン、バーシューが屋台感覚のレストランをロンドンのチャイナタウンにオープンしたと聞き、さっそく訪れてみた。場所は、食品店、お土産屋や小さな食道が並ぶ小径に面しており、わいわいガヤガヤでまさに屋台感覚にピッタリだ。
レストランのガラスには、メニューが貼られお手軽な感覚がいい。中に入ると気がつくのが、 毛沢東の写真やその時代を彷彿するインテリアと赤をキーカラーにした内装に興味が湧く。 そして、店内に流れている音楽も古い曲だそうだ。毛沢東の時代は、ご近所のみんなで一緒に食事をするのが一般的。このレストランは、屋台での食事がポピュラーだったのを再現しているのだろうか。
さて、メニューはシンプルだ。麺類、お粥、肉まん、ワンタン、野菜類のみ。 味は、北京と四川風味。始めにでてきたのは、北京の朝食として食べられている肉まん(Baozi £1.20)。大きな肉まんで、皮がホクホクで、肉もたっぷり。うれしい大きさだ。中身は豚肉の他に、 チャイブ、ラディッシュがある。次に来たのは、ピーナッツサラダ(Spiced Peanut Salad £4.00)。湯葉と半生でサクサクのピーナッツが入った四川風の味付けで、後引く美味しさだ。
そして、これからの暑い日にはぴったりと思い頼んだ冷麺(Home-made Chengdu Cold Noodles £4.50) は、なんとお椀サイズと小さい。ああ、辛い。 辛い。しかし、残念なのは、麺が葛きりやところてんのようで、どうも食感が好きになれなかった。一方、四川の代表格ヌードル担々麺(Chengdu Dan Dan Noodles £4.50)は、辛いが味わいがある。麺はやや太いのが気になるが、味はうまいなー。しかし、どれもこれも小さなサイズだ。隣を見ると大きな器に入っている麺もある。どうも値段が6ポンド以上するものは、ポーションが大きいらしいが、4ポンド代は小さい。
最後に出て来たのは、ワンタン(Savoury Broth £6.10)。メニューを見ると真っ赤なred oil のワンタンもあったが、我々は白いスープにした。ややスープがワイルドで臭みが残るが、こってりとして旨い。ワンタンは、肉厚の皮で肉を包み、ムチムチしていておいしい。
屋台がコンセプトというだけあって、どの料理もでてくるのがともかく早い。スタッフはよく動くし、感じもいい。店内が小さいが、回転が早いので並んでいても意外と早く入れる。ちょっと小腹が空いた時に、また、暑い時に食べたい辛い料理を楽しめる食堂として重宝しそうだ。尚、テイクアウトもできるそうだ。(か)
2008年6月取材 |