Vol.171
〈レシピ編〉



日本人の心のふるさと?
冬瓜と鶏肉の煮物

イギリスでも冬瓜が売られています。
スーパーで縞模様のウリのようなものを見かけたことがありませんか?それが『冬瓜(marrow)』です。日本のものとはちょっと種類が違うようですが、中身や味はまさしくそのものです。
冬という字がついていますが、ウリ科の仲間と同様、今から10月くらいまでが旬の夏野菜です。冬まで保存が利くのでこの名前になったのだそうです。
イギリスでは肉や野菜を詰め物にしてオーブンで焼いて食べたりするようです。リゾットやクスクスを詰めた『stuffed marrow』を見かけたことがあります。食べたことはありませんが・・・(笑)

実は日本でも冬瓜というと懐石料理などでいただくくらいで、家庭で食べたことはありませんでした。ましてや自分で料理をすることなどなく、イギリスに来てからが冬瓜とのお付き合いの始まりです。
今日ご紹介する『冬瓜と鶏肉の煮物』は、そんな私のとっておきのレシピ。日本人のゲストを迎えたときにはいつもお出しするのですが、とても喜んでもらえます。懐かしく、ほっとする心のふるさとのようなお料理です。


イギリスの冬瓜は縞模様


冬瓜を縦割りにして、
スプーンで種を取る


だし汁に調味料を入れ煮立たせ、
鶏肉を煮込む


冬瓜を入れてさらに煮込む


冬瓜がとろりと煮えたら出来上がり

4人分
・冬瓜(marrow)  (皮をむいて)400g
・鶏もも肉(chicken thigh)  300g
・だし汁  500ml (または水500ml+だしの素小さじ1.5)
・唐辛子  1本
・砂糖  大さじ2
・みりん  大さじ2
・しょうゆ  大さじ2

@ 冬瓜は縦割りにし、スプーンを使って種を取る。皮を薄くむき(うっすらと緑が残る程度)、大きめ(二口大くらい)に切る。
A 鶏もも肉を大きめ(二口大くらい)に切る。
B 鍋にだし汁、唐辛子、砂糖、みりん、しょうゆを入れ煮立たせる。
C Bに鶏もも肉をいれ、落し蓋をして、約20分中火で煮込む。
D Cに冬瓜を加え、落し蓋をしてさらに20分弱火で煮込む。
E そのまま冷まして味を含ませる(必ず)。
F 器に盛り、お好みでゆず胡椒か辛子を添える。
※ 温めなおすときは弱火でゆっくりと。暑い日なら冷やし鉢にしてもおいしいですよ。 ※ 冬瓜が余ったら、中華スープに入れるのがお勧めです。
おちゃ子
健康のために和食に目覚めた日本人オットと魚が大好きなイギリスネコとの生活。 本人は悲しいほどの日本人であり、あきれるほどの和食好き。 たとえ海外に住んでいても、和食は食べたい!何がなんでも食べたい!の精神で、日々スーパーを探検。
ロンドン在住。
ブログ「倫敦的食卓日記」でもおいしいもの掲載中
http://ochasuke.catfood.jp/diary2/
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