イギリスでおいしいパンを探すのは、なかなか難しいとお嘆きの方もいるのではないだろうか?最近は、素材をヨーロッパから取寄せ、こちらで焼いて販売するパン屋など、だんだん英国でもおいしいパンを食べられるようになってきた。
今回は、セルフリッジやハロッズでも販売しているパン屋「Bread Shop」の本店セント・ジョーンズ・ウッド (St. Johns Wood)に出向いてみた。この5月には、チジィック(Chiswick)にも支店が開店した。
ここのポリシーは、健康とおいしさを提供すること。まず、よい素材を揃え、朝早くからできたての美味しいパンを販売している。麦アレルギーで通常のパンを食べられない人のために代用品も用意している。
一歩店に入れば、きれいでモダンな印象。木の可愛らしいカゴを持ち、日本と同じように自分で選べるのは、ゆっくりといろいろ見られてうれしい。
ヨーロッパのブレッドとあって、ライブレッド、かぼちゃやひまわり等の種を使ったシードパンは、大小のルーフがあり、その他、クロワッサン、そして甘いパンやサンドウィッチなど30種類ぐらいが用意されている。奥では、コーヒー類もオーダーできる。
さてお味だが、7つの穀物パン(7 Grain Bread £2.20)は、シードが一杯ついていて、まずまずのおいしさ。プリッツやポピーシードのデニッシュは、さすがヨーロッパの味とあっておいしい。しかし、個人的な趣味があるだろうが、買い求めたうちチョコレート・ティー・ケーキ(Chocolate Tea Cake £0.80)は、なんだがファストフードで買えるような味でちょっとがっかり。
忙しく客をさばいているのであろう、日本のようにデリケートなものを上にして袋に入れてくれるような配慮がないので、クロワッサンがつぶれてしまったのがちょっと残念だった。
しかし、朝早く、そして毎日焼きたてのパンが食べられる貴重な店だ。
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