ロンドンに美味しいコーヒーと紅茶の専門店があると聞きつけ、「H.R Higgins(ヒギンス)」を訪ねてみた。英国王室御用達の誇り高きお店だそうだ。
場所は地下鉄ボンド・ストリート駅から徒歩3分のDuke Street(デューク・ストリート)沿いに位置する。隣にもカフェがあるので間違わないように気をつけたい。
店内に入ると、コーヒーの香ばしい匂いが漂ってくる。売り場はコーヒーと紅茶のセクションに分かれ、それぞれ量り売りしてくれる。
コーヒーは、コロンビア、ブラジル、タンザニア、ケニア原産のものなど、全部で50種類以上ある。ローストの仕方は、ミディアム・ロースト、ダーク・ロースト、ベリー・ダーク・ローストの3種類あり、この中から選べるのも嬉しい。また、“エスプレッソにして飲みたい”など好みを告げれば、スタッフが適切なコーヒーを用意してくれる。
紅茶もダージリン、アッサム、アールグレイなど代表的なものをはじめ、フルーツなどのフレーバー・ティーや、ヒギンスのオリジナルブレンドなど、50種以上がそろう。フレーバー・ティーは、各種リーフの見本が置いてあり、香りを試すことができる。早速当店人気の「Blue Lady Tea(ブルー・レディー・ティー)」の匂いをかいでみる。するとフレッシュなグレープフルーツの香りが爽やかに伝わってきて、ぜひ飲んでみたくなった。
地階はカフェになっていて、1階で売られている紅茶やコーヒーが£3程度で楽しめる。お手ごろなケーキセットもあったので、紅茶とケーキのセット£4.75を注文。紅茶は迷わず「Blue Lady Tea」、ケーキはチョコレート・ブラウニーを選んだ。「Blue Lady Tea」は、飲むともっと強いグレープフルーツの香りが広がる。グレープフルーツ以外にもほのかな花の香りが漂い、女性が好みそうな紅茶だ。渋みもなく、とても美味しく味わった。チョコレート・ブラウニーはとても甘く、中身もぎっしり詰まっていて、満足できる味だ。
一見とても高級で敷居が高そうなお店だが、コーヒーも紅茶も£2〜£3(125g)からあり、意外とリーズナブル。お気に入りの一品を探しに訪れてみては?(千晶)
2008年3月取材 |