ノッティングヒルにある1つ星レストラン「レッドベリー」へ行ってきた。こんな住宅地に?と思う場所にあり、こじんまりとしたレストランだ。
夜のメニューは2つ、3コース£50か7コースのテイスティングメニュー£60のみ。テイスティングメニューは、テーブルの全員がオーダーするため、今回はいろいろ選べる3コースディナーにした。
アミューズブッシュに出て来たのは2品。1つは、薄く焼かれたカリカリのペーストリーにフォアグラのムースが載っている。パリパリ感とリッチなフォアグラがいい相性だ。1人1枚だが、もっと食べたかった。そしてお次は、チェスナッツとトリフがはいったスープとソーゼージロール。スープは、トリフの香りを楽しみながら、暖まるうれしい一品。
私が頼んだスターターは、牡蠣つくし(Mousseline of Champagne and Oysters)。牡蠣の香りいっぱいのムースに牡蠣ソース、牡蠣フライと牡蠣好きにはたまらないスターター。連れが頼んだのは、ポークチークとラザニア風(Terrine of Iberian Pork Cheeks)で、
こんな繊細なポークの使い方ができるのか、と感心したスターターだ。付け合わせのフォアグラが入ったラザニア風もリッチでありながらサラッと食べ尽くしていた。
メインに頼んだのは、鯛のフィレ焼き(Fillet of Sea Bream)。カリカリの焼き具合が上手なうえ、カボチャのピューレがさわやかにマッチしていた。連れが選んだメインは、ラムのロースト(Lamb Roasted) 。24時間かけてグリルしたため、とても柔らかい。付け合わせのマッシュには、ベーコンの味つけがしてあり、これがまたとてもおいしかった。
デザートは、バニラタルト(Vanilla Tart)。ムースっぽい食感で、軽い仕上がりのデザートだ。タルトの上の甘い蜜がポイントだ。
このあとコーヒーなどの飲み物を頼めば、プチフールがついてくる。いくつでもどうぞと言われると、 全種類を食べたくなる。これが楽しい一時でもある。
ランチなら2コースで£19.50からある。さすが、ミシェラン、トータルに完成度が高いレストランだ。(か)
2007年12月取材 |