Vol.148
〈レシピ編〉



おうちで作るカフェご飯
豆腐のキッシュ

明けましておめでとうございます。
昨年10月から担当させていただいているこのコーナーですが、ずっと和食続きでしたので、新しい年の始まりはフレンチからキッシュのレシピを紹介します。
キッシュを生地から作るとなると結構面倒ですが、ここはイギリス。便利なことに、大手スーパーならどこでも既成のの生地が手に入ります。これを利用しない手はないですよね。
キッシュにはショートクラスト・ペイストリー(shortcrust pastry)を使用します。練りパイ生地と言ったらいいでしょうか。タルトにも使われるビスケットのようなサクサクの生地です。イギリスでパイ生地と言ったらこれが一般的なようです。アップルパイでもミンスパイでもこれが使われます。タルト生地でもパイと呼ぶのでややこしいですね。
ここではシートタイプのものを使用していますが、ブロックで、自分で生地を伸ばすタイプのものもあります。
ちなみに日本で一般的な、バターを折り込んで作る折りパイ生地はパフ・ペイストリー(puff pastry)です。こちらもスーパーで手に入ります。

キッシュの中身にはベーコンや野菜類が多く使われますが、今日はちょっと変わった豆腐のキッシュを作ってみましょう。
豆腐(tofu)は、これまた大手スーパーならどこでも買える「Cauldron」のオリジナル豆腐を使います。硬めの豆腐ですので煮崩れしにくく、煮物や炒め物をするのに重宝しています。

週末のブランチに、持ち寄りパーティに、ちょっとおしゃれなカフェご飯は大人気。手軽に作って、いつもの食卓に花を添えてみませんか。


ショートクラスト・ペイストリー


「Cauldron」のオリジナル豆腐


タルト型に生地を敷き
フォークで穴を開ける


内側にアルミフォイルを敷いて
重しを入れる


表面が乾燥して
うっすら焼き色がつくまで焼く


たまねぎ、ベーコン、豆腐を炒める


できあがり!

(22cmタルト型1個分)
ショートクラスト・ペイストリー  1箱
豆腐  1箱
たまねぎ  1/2個
ベーコン  50g
バター  大さじ1(15g)
卵  2個
生クリーム(シングル)  100ml
塩・胡椒  少々
溶けるチーズ(エメンタールやグリュイエールなど。イギリスに住んでいるならチェダーがいいですね!)  50g
乾燥ローズマリー  少々
@ ブロックタイプのショートクラスト・ペイストリーならば、打ち粉をふって、麺棒で生地を2~3mmにのばす。タルト型に生地を敷き、縁を指で軽く押さえてフィットさせる。はみ出た分は麺棒やナイフで落とし、そこにフォークで穴を開ける。

A @の内側にアルミフォイルを敷いて重しを入れ、230℃のオーブンで7~8分、重しとアルミフォイルを取り除いて4~5分、表面が乾燥してうっすら焼き色がつくまで焼く(白焼き)

B 豆腐は1cm角に切り、水分をふき取っておく。たまねぎは薄切り、ベーコンは1cm幅に切る。チーズは卸しておく。

C バター大さじ1(15g)でたまねぎを炒め、しんなりしたらベーコンと豆腐を入れ、塩・胡椒で味付けする。

D 卵、生クリーム、卸したチーズの半量を混ぜてCと合わせ、Aに流し入れる。

E 残りのチーズとローズマリーを散らし、180℃のオーブンで15~20分焼く。

※ タルト用の重しは市販されていますが、お米や豆でも代用できます。200gくらい用意しましょう。写真のものは大豆です。香ばしくローストされておいしい!一石二鳥ですね(笑)
※ 今回ローズマリーを使いましたが、ナツメグやオレガノなどお好みのもので変化をつけても○。
※ 写真ではブロッコリーが乗っていますが、これはなくても全然かまいません。
※ 以下は是非生地から手作りで・・・という方のために。

<材料>
小麦粉(plain flour)  170g
無塩バター(使う直前まで冷蔵庫に入れておく)  50g
卵  1個
冷水  適宜

<作り方>
@ 小麦粉は2回ふるい、ボウルに入れる。その中に1cm角に切ったバターを入れて、小麦粉をまぶしながら指先でつぶしていく(そぼろ状になるまで)
A 卵1個に冷水を足して80mlにする。
B @にAを入れて混ぜ、全体がまとまったらラップに包んで、30分以上冷蔵庫で寝かせる。(決して生地を捏ねないようにしてください)

おちゃ子
健康のために和食に目覚めた日本人オットと魚が大好きなイギリスネコとの生活。 本人は悲しいほどの日本人であり、あきれるほどの和食好き。 たとえ海外に住んでいても、和食は食べたい!何がなんでも食べたい!の精神で、日々スーパーを探検。
ロンドン在住。
ブログ「倫敦的食卓日記」でもおいしいもの掲載中
http://ochasuke.catfood.jp/diary2/
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