ロブスター焼きそばが評判の「マンダリン・キッチン」が気になっていた。いつも人が並んでいるため食べる機会を失っていたが、今回やっと訪れることができた。店はともかく混んでいて、予約なしで行くと30分は待つ覚悟が必要だ。観光客の宿が多くまた、ちょっといいエリアの居住地域のため、どんどん客が入ってくる。もちろんその客には、中国人も多いので料理の期待は高まる。その上、テイクアウトもしている。どのレストラン評を見てもスタッフのサービスはよくないと書かれていたが、こんなに忙しかったら、仕方がないのかな?
さて、待っている間にメニューを見るとともかくシーフード料理が豊富でうれしい。そして、見つけたロブスター料理のプライスは、なんと「時価」とかかれている。
このレストラン、ロンドンの中でロブスターの消費が一番多いレストランだそうだ。
見ているとどのテーブルもあの有名なロブスター焼きそばを食べているではないか。
我々もやっぱり頼むしかないな。
スターターには、クラゲ(XO Jelly Fish with Smoke Chicken & Artic Clean Wrap £6.00)とソフトシェル・クラブ揚げ(Deep Fried Chriepy Soft Shell Crab £5.90)をオーダーした。クラゲは、結構辛く、キリリとしている。クラゲ、鶏、貝の組み合わせの食感が楽しめるなかなかいいスターター。蟹は大きさが分からなかったので、1匹だけを注文したがかなり小さい。ちょっと油っぽいが、味がしっかりあり、新鮮さのある蟹を使っているな。これもちょっとスパイシーなスターターだ。
そして、メインに頼むロブスター焼きそばの価格を聞いた。28ポンドとの答え。隣に運ばれて来た量をみると、2、3人前はある。我々は2人だから、これ1つをメインコースに決めた。焼きそばには3種類の味があるが、ロブスターの味を邪魔しない一番シンプルなショウガとスプリングオニオンにしたいが、念のためウエイターに聞いた。彼もそれがお勧めといい、隣の中国人グループもその味だというので安心した。そして、野菜の炒め物(Seasonal Green £7.90)も頼んだ。
焼きそばが凄い。ロブスターがたっぷりとあり、そして大きい。うーん。これはやはり インパクトがある。ウエイターが取り分けてくれたが、ロブスターのすごい量でうれしいな。食べるのに両手を使うので手が汚れるが、フィンガーボールを用意してくるので、思いっきりこころゆくまでロブスターと格闘できる。満足。 満足。
一方、野菜はオイスターソース味を選んだためか、 濃い目の味でちょっと残念だ。
ちょっとお腹にゆとりがあるのでデザートにも挑戦。珍しいメニュー、小豆のパンケーキ(Red Bean Pancake £5.90)と杏仁豆腐(Almond Bean Curd £3.00)を頼んだ。
小豆のパンケーキは、クレープの皮の中にあんこと餅のような物が挟んである。味的には、大判焼きを押しつぶしたような感じ。暖かいデザートなので、アイスクリームでもついていたらうれしい。一方の杏仁豆腐は、固くて口当たりがよくないので、残念だけどあまりお勧め出来ないな。
見た目の豪華なロブスター焼きそばやシーフード料理を、試してみる価値はあるだろう。ただレストランは、テーブルを詰め込んで置いているため、ちょっと窮屈な感じだ。気の置けない友達とくるのがよいレストランかな。(か)
2007年11月取材 |