インドは、北と南では人の顔も違うが、食文化も違う。北は、肉を食べるが、南は野菜料理が多いそうだ。南インドKeralaの料理をだす『Rasa(ラサ)』は、ベジタリアンレストランとしてユニークな料理を提供しているため、いくつも賞を取得している。(店によっては魚料理もあるので下記参照)今回は、地下鉄の駅はないが、お洒落な街として若者に人気のストーク・ニューウィントン(Stoke Newington)のベジタリアン店を訪れた。
まず前菜は、おなじみのパパドム(Pappadom、うすい煎餅のようなもの)を注文。いつもの大きな円形とは違い、花の形、棒状あり、バナナ、ごま味などの風味もついて、見ていて楽しい一品。一緒にだされるチャツネは6種類もあり、どちらも手作りときている。(pre-meal snack £3.00)市販されているパパドムとビンから取り出したチャツネをサーブする店が多い中、このこだわりはいい店に出会ったという予感がする。味は、もちろんいうことなし。シンプルだが、断然気に入ったスターターだ。
メインコースは、もちろんカレー。しかし、日本人が思うカレー味とは違う。聞けば、カレーはソースという意味でカレー味ではないようだ。そして頼んだ茄子のカレー(Bagar Baingan £3.95)は、カシオナッツのソースと軽いスパイスでつくられたソースに茄子が入り、色はベージュ。決してインパクトのある料理ではないが、スムーズに食べられてなんだか病み付きになり、ソースの最後の一滴まで平らげてしまった。これには、渦巻きになったカリカリのパンがよくあうという。(Parathe £2.00)手作りのチーズとほうれん草のカレーは(Cheera Curry £3.95)、さっぱりとしたやさしい味。これもいつものカレーとは違いシチューといった感じ。野菜料理として頼んだオクラ(Vendokka Musula £3.95)は、スパイスのきいた野菜煮物で、ピリッとした味わいが他の料理とのコントラストをつけてくれる一品。
メインでおもしろいのは、パンケーキスタイルの料理ドサ(Dosa)。芋などの野菜とスパイスでつくられた具がパンケーキに入ってでてくる料理。また、ライスは、ココナッツ、くだもののタマリンド、トマト、レモンなど、いろいろな味があり、パンもパンケーキスタイルがあったりと珍しい物ばかりがでてくる。ちょっと食の新しい発見をした気分のレストランだ。
トッテナム・コートロードにあるRasa Samudraは、もっとスパイシーで魚料理も扱うので、野菜だけでは物足りない方にはお勧めの支店。
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