もうひとつの寿司として世界的に有名なカルフォルニアロールの産みの親が開いたモダンジャパニーズ「Kobe Jones」へ行ってみた。
店内は、広く落ち着いた感じ。レストランエリアは、大小に仕切られたスペースが個室のように使え落ちつく。
今回は、4人から注文できるBanquet Menu(1人£30、7コース&デザート)をオーダーした。
まずでてきたのが、たこ焼きを連想させる「NO1スペシャル」。蟹の身がいっぱい詰まり、海苔とマヨネーズ味のコンビネーションが新しらしく、みんなに美味しいを連発させた素晴らしい一品。さすがNO1という名だ。
2番目は「レインボーロール」という巻き寿司。マグロ、エビ、サーモン、鯛と寿司ネタの色をグラデーションに見立て、虹を連想させるように仕上げている。ご飯でさらに蟹とアボガドを巻いた3重巻きでなんともリッチな寿司だ。次は、ツナのたたきで、まぐろをニンニクとクリームで食べるという品。胡椒の効いた洋風スタイル。
ソフトシェルクラブは、まるごと食べられる蟹をフライしたもので、これまたうまい!
次は「Volcano Roll(火山ロール)」とおもしろい名。一口サイズに切った巻き寿司を山のように高くつみあげ、そこに暖かくしたマヨネーズベースのソースがかけてある。トッピングのトビ子と暖かいソースが火山の噴火を連想させおもしろい出来栄えだ。これも店の人気商品。
これまたおもしろいネーミングの「バベキューブラウン」は、エビのグリル。プリプリとした身のりっぱなエビを適度の塩加減と焦げ目をつけて焼き、いい感じに仕上げている。マカデミアンナッツがトッピングされ、なんともモダン。 次に「スコッチフィレ」。ワサビの入ったマッシュポテトをベースに敷き、もろみ味噌と山椒のソースがなんとも日本ぽい。
ふーっ。これでかなりお腹はいっぱいだ。そこへお盆にのったデザートが登場。寿司に見えるチーズケーキ、チョコレートでできた御箸、そして、ゴマアイス、抹茶味のグレンブルーレなど、 楽しくて美味しくて、 遊び心いっぱいのデザーに感心した。
外観のイメージがハードで入りにくいが、気さくなシェフが自らサーブしてくれすっかり常連気分。日本食を試したい外国人がいたらなら、ぜひ連れて行ってあげてほしいクールで新しさいっぱいのジャパニーズレストランだ。(か)
2007年7月取材 |