肉の市場があるロンドンのシティー近くのファーリントン(Farringdon) は、多くの話題のレストランがあり、昼間はオフィス街として、夜になるとバーに集まる若者たちで活気溢れる街となる。
訪れたレストランは、2ヶ月前にオープンした朝から夜迄食事のできるレストラン「The Larder」で、「食料置き場」という意味の通り、店内は飾りっけがなく簡素で広々としている。英国&モダンヨーロピアンの料理、パンやケーキも自家製ときている。うーん。愉しみだな。さあ、さっそく注文しよう。
スターターには、デボンの蟹とアボガド(£8)、シーザーサラダ(£6.90)を注文。
ディプ状にされたアボガドとほぐした蟹との相性がよく、カリカリにトーストされたパンの上に載せて食べるおすすめのスターター。サラダは、フレッシュなアンチョビがはいり大きめのポーションのサラダで、これもまずまずの品。
メインには、サーモンステーキ(£14.50)と英国定番のフィッシュ&チップス(£11.90)をオーダー。サーモンを注文したときに「ミディアムレアでいいですか?」と聞かれた。魚を注文して焼き具合を聞かれたのは始めてだ。聞くと肉と同じように焼き具合を確認しているそうだ。サーモンは、ミディアムレアででてきたが、個人的にはもう少し火が通っているのが好みかな。
フィッシュ&チップスは、サーフェースが滑らかで味も上品な仕上がり。たっぷりのフレッシュタルタルソースとマッシュピーが付け合わせにつき、ボリュームたっぷり。スターターとメインとも気の効いた家庭料理の仕上がり感で好感がもてる。
デザートは、バニラのチーズケーキ(£4.50)を頼んだ。ウサギを思わせる姿で愛らしいケーキ。チーズケーキは固くなく、バニラがほどよく効いた固めのムースという感じ。自家製パンとケーキが自慢のようだが、味に感動がなかったのは残念だ。
ともかく店内で禁煙になってから、どこのレストランでも快適に食事がきれるのはうれしい。このレストランは、広々としているので、のんびりと気楽に食事ができるのがいい。テイクアウトも可能。簡素なバーも併設されている。(か)
2007年7月取材 |