英国の伝統に習ってサンデーランチを食べにいった。モダンブリティッシュ料理で有名なガリー・ローズの元で働いたシェフがいるという雑誌でも評価の高いガストロパブ「The Queens」へ出掛けた。
場所はロンドンの北Crouch End(クラウチエンド)。ここは、若者に人気の街。日曜日となればカップルや若い家族が、その友達、両親などと一緒にランチを楽しんでいる。サンデーランチは、結構ボリュームがあるので、その日の夜は食べないか、作らず簡単なもので済ませる家庭が多く、のんびりと日曜日を過ごすにはピッタリの食事だ。「The Queens」は、人気で昼でも予約でいっぱいだった。
サンデーランチには、ロースト・ビーフとポークがあり、うれしいことにそれ以外にもメニューがある。私は、サンデー・ポーク(Sunday Pork£11)を注文。連れは、ビーフバーガー(Home Made Beef Burger £8.50)を頼んだ。バーガーは、焼き具合を聞かれ、そのこだわりが伝わってくるようでこれからの食事が楽しみだ。
出て来たロースト・ポークは、見た目にも大きなポーション。ポークは厚く、外側はカリカリに焼かれているが、中はしっとりと柔らかい。リンゴのソースがピッタリで、付け合わせの野菜のパースニップスのローストも甘くていい。グリーンピースも味わいがある。なんて言ったって、定番のヨークシャ・プティングが手づくりでうれしいな。
ビーフバーガーは、グリルの加減が丁度よく、肉のうまみがしっかりでている。手づくりのよさで肉のこね合いがなんともいい。カリカリのホームメイドのチップスは、ボリーム感があってなかなかいい。うーん。ローカルのパブにしては、評価が高いぞ。
人々は遅めのランチを取るようで1時30分になっても予約したテーブルは埋まっていない。
お腹はいっぱいだが、デザートを試したくなった。チョコレートジンジャーケーキ(Chocolate Ginger Cake£5.75)とイチゴとルバーブのバニラフール(Strawberry, Rhubarb Vanilla Fool £5)を頼んだ。ジンジャーケーキは、薄いカスタードクリームが添えてある暖かいケーキ。ジンジャーが強くなく、蒸しケーキのようで意外にお腹にこたえない軽めのデザート。
バニラフールは、生クリームにイチゴとルバーブの果肉が入ったもので爽やかなデザート。底にルバーブのシロップがあるので、すくって食べて。
内装は、昔のスタイルを綺麗にメンテナンスしてあり、居心地がよく、スタッフもフレンドリー。乳幼児連れの家族も多く、子供用の椅子もあり家族にフレンドリー。平日は、5ポンドのランチもある。
センターにでなくてもこんな美味しいものが食べられるのはいいなー。たまには、英国伝統のサンデーランチを楽しんでみるのもいいのでは? (か)
2007年5月取材 |