お値打ちのチックピーと茄子のサラダ
アジアンテイストの鶏の胸肉ソティーとイエローレントル
チャパタのガーリックブレッド
ファットチップス!!
ちょっと期待はずれのバニラ・リコッタ・チーズケーキ
こってり美味しいチョコレート・ピーカン・タルト
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日が長くなると夜の外出は気持ちがいい。テームズ川の南にある美術館テートモダンは、金、土曜日をレイトショーとして夜遅く迄開放している。仕事の帰りにちょっと寄ってみた。観賞後、お腹がすいたので館内にあるレストランに立ち寄ることにした。ここには、2カ所の食事スぺースがある。7階にはバーとレストランがあり、テームズ川を見下ろす絶景な場所だけに夜は特に混んでいる。2階では、カフェと軽食があり、休日の日中は常に満杯だが、夜は驚くほど空いていた。よし、ここに入ることに決めた。
昼に比べてメニューの数が少ないのは残念だが、お腹を満たすには十分だ。私はライトメニュー£6.95という値段に惹かれ、その中からチックピーと茄子のサラダ+フラットパン付き (Spices Chickpeas, Aubergine salad £6.95) を選んだ。連れは、メインから鶏の胸肉ソティーとイエローレントル(Chicken Breast with spiced Yellow Lentils £9.95) をオーダー。サイドにガーリックブレッド(Garlic Ciabatta £2.60) とチップス(Chips £2.60) も付け加えた。
正直言って美術館の食事だから、、と期待はしていなかったが、やって来たチックピーと茄子のサラダは、整った盛りつけで見栄えがいい。これはいい感触だとピーンときた。食べて見ると、しゃっきりとしたチックピーは、歯ごたえもありスパイシーでうまい。ややカレー味のナスのサラダも悪くない。ハマスは、ゴマベースのタヒニが個性をだして特徴のあるディップとなっている。つけ合わせのソースもスパイシーで、フラットパンにつけてもいいし、これをパンに塗っていろいろ挟んで食べてもいい。これで£6.95はお得だ。周りのテーブルを見るとみんなも同じ物を食べている。どうも人気の料理のようだ。
連れの鶏の胸肉のソティーは、チキンがパサパサしておらず、しっとりしている。レントル豆が適度に潰れて、いい感じのディップになっている。味は、コリアンダーを使ったオリエンタルな風味に仕上がっている。チップスは、大好きな太いタイプ(最近はこれをファットチップスと呼ぶそうだ)で食べがいがある。ガーリックブレッドは、チャパタを使用して、パメサンチーズがかかり軽めのダーリック仕上げ。どれもが合格点を越えていて大満足。
こうなったら、やはりデザートも試してみたい。夜のデザートは3種類しかメニィーにない。そのなかで、チョコレート・ピーカン・タルト(Chocolate Pecan Tart £4.75)とバニラ・リコッタ・チーズケーキ(Vanilla Cheesecake Ricotta £4.75)をオーダー。チョコレート・タルトは、ピーカンがたっぷりのこってりしたチョコレートケーキで、ちょっと重い感じだがおいしい。一方のチーズケーキは、ピンクと白のコントラストが綺麗。ただ、ケーキというよりクリームをビスケットで上下を挟んであるお菓子だ。これで£4.75は、高いなぁ。ああ、がっかり、ちょっとさびしいデザートだった。
ガラズ張りで100人以上も入る広いスペースは、とても気持ちがいい。チーズケーキ以外は、この値段でこの内容は悪くないし、スタッフはフレンドリーで感じがいい。テート美術館に入らなくても、テームズ川の散歩のついでに寄ってもいいカフェだな。(か)
2007年5月取材 |