飲茶をいつでも食べられるレストラン『Yauatcha』(ヤウアチャ)が、オープンして早1年になろうとしている。いまだに予約が必要で、今年1月には、ミシュラン1つ星を獲得してますます大人気となっている。様々な評価があるが、自分の舌で確かめたかったので訪れてみた。
1階は、中国茶と洗練されたケーキが楽しめるティールーム。飲茶レストランは地下にあり、まるで満天の星の下にテーブルが置かれているような内装は、一般
の中華レストランとはかなり異なる。
さっそく飲み物を頼む。こだわりがあるのだろうビールを頼むと、エビスビールしか置いていないとのこと。料理は、えびの腸粉、シュウマイなどいつもの点心(1皿£3より)がある。驚きのメニューに「キャビア+北京ダック」(£140)があり、24時間前までに予約をすればこの豪華な料理を挑戦できる。ホタテ貝のシュウマイは、ホタテがそのまま皮に包まれ、その上にトビコが乗る豪華なもの。北京ダックの春巻きは、香ばしくてうまい。フレッシュな葉で包まれたチマキは、栗などが入っていて品位
がある。全体的に薄味で上品な仕上がりと盛りつけだが、焼きそば系は、味がやや濃くオリジナル性は感じられなかった。デザートにお決まりの杏仁豆腐などではなく、タルトやムースなどを用意しているのは新鮮だ。
いままでの飲茶が、無愛想なスタッフによる給仕で、ちょっと濃い目の田舎風テイストを味わい、価格の安さがうれしい手軽な料理だとしたら、『Yauatcha』は、懐石料理化した高級飲茶をいごごちのよい場所で食するレストランといえるだろう。
夜でも行ける飲茶レストランの存在はうれしいのだが、人気のため滞在時間(90分ともいわれているが、我々は105分だった)を設定されてしまうのが残念だ。このレストランは、やはりミシュランをもつ高級中華料理のHakkasanと同系列。新しい感覚の飲茶を食せるレストランとして、一度訪れてみてもよいだろう。
1人飲食の目安 £35
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