ベジタリアン、ビーガン、そしてヘルシーさということで、豆腐は人気の食品。昨今のスーパーでは、豆腐関連の品が数多く並ぶコーナーがあり、日本人にはありがたい。

ただ、こちらの豆腐の使い方は、火を通すレシピが中心のため、豆腐のそのものを味を楽しむ「冷奴で食べる!」という日本人の願望には乖離があるが、それでも豆腐は、豆腐!身近で手軽に買えることはありがたい。
今回、絹ごしと木綿タイプの計5品を日本人的味覚としてそれぞれを比較してみた。

なお、冷蔵で保管するタイプは、木綿豆腐だけで、絹ごしタイプは、ロングライフとして売られ、陳列されている場所が違うのでご注意を。

 

絹ごしタイプの豆腐で手に入ったのは2タイプ。値段もほぼ同じだった。
①Clearspring Organic Tofu   300g £180
オーガニック日本食を生産販売するClearspringの豆腐のウリは、大豆は日本産を使用。その上、オーガニック食品という点だ。

②J-Basket Tofu   300g £190
日本製で日本産大豆100%使用。その上、富士山の伏流水を使用しているという点をアピールしている。

早速、2つを比べてみた。


Clearspring Organic Tofuは、見た目はやや黄色。テクスチャーは、絹ごしだが、実際の日本の豆腐の絹ごしよりもかなりなめらかだ。一口目、大豆の味がしっかりとして上手い!と感じた。だが、食べていくうちに、この味が前面に出てくるので、だんだんと味が気になってしまった。

J-Basket TofuのテクスチャーはClearspringと同様。味に関しては、こちらの方が味が薄い。ただ、ある量を食べていくなら、こっちの豆腐が好きだな。

 

では、木綿豆腐に移ろう。こちらはすべてオーガニック製品。
③Cauldron Organic Tofu   396g £2.00
ベリタリアやビーガンのための大豆製品を数多く出しており、ブームになる前から豆腐を販売していた老舗格商品だ。

④Sainsbery’s So Organic Tofu   300g £1.50
ここ最近、店頭で見かけるようになった。おそらく豆腐の販売実績を見て自社PBブランドとして販売したと推測する。そのため値段が他製品に比べて安い!

⑤The Tofoo Co. Naked   280g £2.00
ここ数年前から見かけ、スモーク味、照り焼きなど豆腐の味付き商品も販売している。

では、3つを比較してみよう。


Cauldron Organic Tofuは、日本の木綿豆腐の硬さに一番近いが、表面に穴がたくさんあり、中華豆腐のようだ。味は控えめで、どちらかというと味がない感じ。生で食べるよりは加熱するレシピに向いているかな。

Sainsbery’s So Organic Tofuは、前出の品に比べ、中身が詰まっている感じだ。見た目が一番整っている。なんといってもコストパフォーマンスが一番高い。さすがスーパーのPB商品だけある。味は控えめ。

Tofoo Co. Nakedは、手作りとうたっているので、個々の形がユニークで整っていない。そして、Extra Firmと書かれているように、かなり詰まっている硬い豆腐だ。しかし、味わいがあるので、生で食べても悪くない。ただ、テクスチャーは、我々の期待感とは違うことを了解すればということだが。


全部で5品を食べ比べてみたが、生で食べるにはTofoo Co. Nakedが好きだった。どうしてもあの柔らかい絹ごしを食したいのならJ-Basket Tofuかな。そして、調理する豆腐として購入するなら、コスパのいいSainsbery’s So Organic Tofuだな。こうして、お手頃価格のスーパーPB ブランド商品の売り上げ販売数が伸びていくのだな〜。と仕組みをみたような気がした。