クイーン・エリザベス2世が崩御 & God Save the King
9月8日午後、エリザベス2世はフィッリップ殿下からプロポーズをうけた思い出の地、スコットランドのBalmoral城で家族に囲まれて安らかに亡くなった。2日前の9月6日にはリズ・トラス氏を新首相に任命するなど、最後まで任務を遂行した女王の突然の死に人々は深い悲しみに包まれてる。訃報が国民に伝わった頃、Buckingham宮殿の上空には、殿下が女王を迎えに来たかのような2重の虹がかかり、人々の涙を誘った。
女王の死去に伴い、9月10日にSt. James’s宮殿での加盟評議会で、長男であるPrince of Wales、チャールズ皇太子が国王チャールズ3世として正式に君主宣言をした。
政府は、全国的な追悼期間中に各イベントをキャンセルまたは延期したり、娯楽施設を閉鎖したりする義務はなく、決定は個々の組織次第と述べた。また、鉄道、海運、運輸 (RMT) 組合は9月15&17日に予定されていたストライキを女王への敬意を表して中止すると発表した。
今後の予定は下記の通り。
Sunday 11th Sep.
朝10時過ぎ、女王の棺はBalmoral城を出発し、スコットランドの英国君主の公邸であるエジンバラのHolyroodhouse宮殿に6時間かけて移された。
Monday 12th Sep.
女王の棺はHolyroodhouse宮殿からSt. Giles’大聖堂まで行列して運ばれ、追悼集会が行なわれた後、24時間安置される。
Tuesday 13th Sep.
女王の棺はスコットランドからロンドンに空輸される。午後6時に離陸し6時55分にロンドン西部RAF Northoltに着陸予定。その後Buckingham宮殿に安置される。Buckingham宮殿からWestminster宮殿間では、葬儀行列のリハーサルが行われる予定。 チャールズ国王は、北アイルランドを訪問して、ベルファストのSt. Anne’s大聖堂での礼拝に出席し、弔意を表明する可能性がある。
Wednesday 14th Sep.
女王はWestminsterホールで安置され、14日から棺の一般公開が19日の国葬まで行われる。 棺の到着後、Canterbury大司教が短い礼拝を行う。
Thursday 15th Sep.
国葬の行列のリハーサルが行われる予定。
Friday 16 – Sunday 18th Sep.
世界各国から国葬に出席する国家元首がロンドンに到着し始めると予想される。日本からは天皇皇后両陛下が出席するため、17日に来英する。
Monday 19th Sep.
午前11時からWestminster寺院で国葬が執り行われ、葬儀の模様はテレビで生放送される。
19日はバンク・ホリデーとなる。
女王は、両親とともにWindsor城のKing George VI Memorial Chapelに埋葬される。
【おまけ:女王&フィッリップ殿下トリビア】
・女王が8歳の時に、はじめてフィッリップ皇太子と会う。女王にとって初恋の人と結婚することに。
・1945年、第二次世界大戦時に義勇軍に参加し、技師として訓練を受けた女王は、車の運転を習う。イギリスの運転免許証は女王の名のもとに発行されるので、女王自身が免許証を所有する必要はなく、レンジ・ローバーやジャガーでドライブを楽しむことも。ちなみにパスポートを持つ必要もなし。
・若い頃からウェルシュ・コーギーが大好きで今までに30匹以上のコーギーを飼っている。現在も数匹残る女王のコーギーの世話はアンドリュー王子らが引き取る。
・女王は昼食前にレモンのスライス一切れとたくさんの氷を入れたジンとデュボネを、ランチにはワイン、夜はドライマティーニと一杯のシャンパンを飲むのがお好き。
・女王ぬきで来日したフィッリップ殿下は1984年10月に「徹子の部屋」に出演したことも。