水回り

硬水の地域では、水道の蛇口やシャワーヘッド、電気ケトル(kettle)の内側に石灰石(limescale)が付着しやすくなります。水道の蛇口やシャワーヘッドには市販の石灰除去剤(limescale remover)が役立ちます。石灰石が付着した部分に除去剤をかけると石灰石が溶け出すので、軽くこすり水でよくすすぎます。

電気ケトルに薬品を使用することに抵抗がある場合は、酢と水を同量ずつ混ぜて電気ケトルに入れ、2時間ほどそのままにしてから内部を洗うと、石灰が取れやすくなります。

レースカーテン、ネットカーテン

レースカーテンやネットカーテンは、半年に1度は手洗いし、アイロンは使わずに自然乾燥します。レースやネットはデリケートな材質なので、取り扱いには十分注意しましょう。

<お住まいの地域は、硬水、軟水?>
Aqua Cure

【英国の水道水についてのアドバイス】

英国の水道水(tap water)は飲んでもOK!

硬水の地域ではケトル/電気ポットや蛇口回りにライムスケール/石灰(limescale)がこびり付くが、健康上問題はない。

【ケトルについたライムスケールの取り方】

① 酢/ホワイトビネガー1に対し同量の水を加えた液が、ライムスケールのこびりついた部分に充分にかぶる分量を用意。

② ケトルが冷めていることを確認し、①の液を注ぎ、そのまま2時間ほど置いておく。

③ 時間が経ったらケトルをよくすすぐ。酢水を入れたまま沸騰させないこと。

※この方法はシャワーヘッドにも効果的。

食洗機

食洗機(dishwasher)を使用する際は、硬水を軟水に替えなくてはなりません。そのためには専用の塩(dishwasher salt)が必要となります。この塩はスーパーマーケットで購入することができます。

塩の挿入口は、通常、食洗機内側の底か横側に付いています。毎日使う場合は1〜2ヵ月ごとにチェックし、塩が減っていれば足しましょう。

塩なしで洗浄すると食洗機内部が石灰で真っ白になり、食洗機を故障させる大きな原因になります。

食洗機の内部底側の排水口にはフィルターが付いており、食器に付着していた汚れが流れ込まないよう設計されています。このフィルターも定期的に洗浄しなくてはなりません。この作業を怠ると排水口が詰まり、水が流れなくなるので注意が必要です。

洗濯機

洗濯機には洗剤用と柔軟剤用の2つの注入口が付いており、洗濯を開始すると、この部分に水が入り、洗剤が洗濯機内へ流れ込む仕組みになっています。

洗剤注入口には水が流れるため、水あかが溜まりやすくなります。水あかが洗剤と一緒にドラムに入ってしまうと、洗濯物にシミが付く等の支障が出る場合があります。時々洗剤注入口の引き出しを引き抜き、古い歯ブラシ等でこすってきれいな状態を保ちましょう。

洗濯後は洗濯物挿入口の丸いドアを開け放しておかないと、ドア本体部分のゴムの内側にカビが生えてしまいます。ゴムがなかなか乾かない場合は、タオル等で軽く乾拭きするとよいでしょう。

床/フローリング

床に一般的に使われるラミネート・フロアは水に弱く、水分を吸収すると膨らんで浮き上がったり、継ぎ目が外れてしまいます。水回りにラミネート・フロアが使用されている場合は、ラグ等を敷いて水によるトラブルを防ぎましょう。

ラミネート・フロアに上記のような問題が起きてしまった場合、同じ色のフロア・ボードを見つけて、部分的に張り替えることは非常に困難なため、退去時に全面張替え費用を請求されることがあります。

ラミネート・フロアは非常に薄く傷が付きやすいので、小さい子どもがいる家庭では、玩具等で傷をつけないよう注意しましょう。なお、研磨/サンディングはできません。

厚みのあるオリジナル・フローリング(家が建てられたときに敷かれたフローリング)は耐久性に優れていますが、ラミネートと同じく水分に注意して、市販されているクリーナーやワックスでメンテナンスを行いましょう。

退去時の清掃

入居時に清掃業者による掃除がされている場合は、退去時にも同様にプロによる掃除をしなくてはなりません。入居時のコンディションはインベントリー・チェックイン・リポートに記載されているので、これを参照し、必要であれば退去時の掃除の手配をします。

普段の掃除を怠っていると汚れがひどくなり、清掃業者を入れても全ての汚れが落ちないケースもあります。日頃からの掃除が不可欠です。

(協力:ロンドン–東京プロパティーサービス