9月19日、23/24 UEFAチャンピオンズリーグが開幕した。

これは欧州各国リーグの上位クラブが集結し最強クラブを決する大会で、イングランドのプレミアリーグからも、昨季優勝のマンチェスター・シティと、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルの4チームが出場し熱戦を繰り広げる。

それにしても何故、各クラブは血眼になってこの大会出場を目指すのか?

当然「名誉のため」ではあるが、魅力的な獲得賞金も大きな理由のひとつだ。むしろこちらが大命題でもある。

欧州にはチャンピオンズリーグの他に、ヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグと3つのリーグ戦が存在する。

チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ主要二つの賞金がこちら(22/23シーズン)

チャンピオンズリーグ
プレーオフ敗退: 500万ユーロ
グループステージ出場: 1564万ユーロ
グループステージでの勝利(1試合あたり): 280万ユーロ
グループステージでの引き分け(1試合あたり): 93万ユーロ
ラウンド16進出: 960万ユーロ
準々決勝進出: 1060万ユーロ
準決勝進出: 1250万ユーロ
準優勝: 1550万ユーロ
優勝: 2000万ユーロ

※総額20億2400万ユーロ

ヨーロッパリーグ
グループステージ出場: 363万ユーロ
グループステージでの勝利(1試合あたり): 63万ユーロ
グループステージでの引き分け(1試合あたり): 21万ユーロ
グループステージ1位: 110万ユーロ
グループステージ2位: 55万ユーロ
決勝トーナメントプレーオフ進出: 50万ユーロ
ラウンド16進出: 120万ユーロ
準々決勝進出: 180万ユーロ
準決勝進出: 280万ユーロ
準優勝: 460万ユーロ
優勝: 860万ユーロ

※総額4億6500万ユーロ

以上のように、チャンピオンズリーグの賞金総額は20億2400万ユーロでヨーロッパリーグの約5倍。

チャンピオンズリーグでグループステージを勝ち抜き、ラウンド16に進出した時の賞金960万ユーロは、ヨーロッパリーグの優勝賞金860万ユーロよりも多い額。

またグループステージを全勝で優勝した場合の賞金総額は8514万ユーロと、ヨーロッパリーグ2291万ユーロの約4倍。

これにプラスして、各国のテレビ放映権、国内カップ戦・リーグ順位、CLの成績に基づいて配分されるマーケットプールと呼ばれる分配金、総額は3億30万ユーロも配分される。

以上のように、このチャンピオンズリーグとは、出場するだけでクラブの運命を左右してしまうほど魅力的な大会なのである。

昨季はマンチェスター・シティが優勝14回のレアル・マドリードを破り、初の栄光と天文学的な賞金を勝ち取った。

今季の決勝の舞台はフットボールの聖地、ロンドンのウェンブリースタジアム。

どこが勝ち上がってきても目が離せない。