マンチェスター・シティは、過去数年にわたり、115件の財務規則の違反について調査を受けてきたが、先月9月ついに審理が開始されたようだ。

この115件の違反には、収入の不正報告や支出の隠蔽、スポンサーシップ契約の不透明さなど、プレミアリーグの規則に対する違反が指摘されている。

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収入の誤報: スポンサーシップ収入を過大に報告し、実際の収入を隠す行為。
コスト管理: 選手の給与や移籍費用を不正に操作して、クラブの財務状況を良好に見せかけること。
財務記録の不整合: 会計記録における不正確さや不整合。

もし上記の違反が認定されれば、クラブに対してポイント減点や財務制限、最悪の場合下部降格が考えられるが、今回の判決に関しては、そう易々とはいかないようだ。

2008年アラブ首長国連邦(UAE)の投資会社「アブダビユナイテッドグループ」によって買収されたシティ。

絶対に負けられないシティは、時給150万円の“最強弁護士”デイヴィッド・パニックを雇い入れ徹底抗戦の構えだが、The Athleticによると、英国政府はアブダビの英国大使館とロンドンの外国連邦開発局(FCDO)が今回の115件の告発について会談をもったと言われており、もはや、プレミアリーグといちクラブの問題ではなく、国家間の問題に発展するのではないかと危惧されており、フットボールのリーグに英国政府が関与する可能性も示唆されている。

マネーゲームと揶揄されるイングランドフットボール界に正義の鉄槌が降るのか否か、今後の動向に注目が集まる。