5月21日、アーセナルは古豪ノッティンガム・フォレストにアウェイにて1-0で敗退。

これにより今季のプレミアリーグタイトルはマンチェスター・シティが獲得することとなった。

シーズン中盤まで破竹の勢いで勝ち星を重ねたアーセナルだったが、年明け怪我人が続出、主力を欠きシーズン後半に失速。

それを嘲笑うかのように、ハーランドを中心とした選手層の厚いシティが恐ろしいまでの強さで追い上げ、最後は2試合を残し3連覇を果たした。

史上最強とも言われるスカッドは、チャンピオンズリーグとFAカップの三冠を狙える位置にもいる。

当然一部のマンチェスターではお祭り騒ぎではあるのだが、BBCは若干冷ややかな報道を行なっている。

実はマンチェスター・シティはFFP(ファイナンシャルフェアプレー)関連で115件もの疑義がかけられており、現在も調査の真っ最中。この違反はスポンサー収入や利益に関するものから、監督や選手の報酬に関する違反等多岐にわたる。

これをさしおいて優勝を喜ぶべきなのか?という疑問を投げかけている。

もしこの違反が認められれば4部降格とも言われているマンチェスター・シティ。しかし、以前FFP関連で訴えられた際、シティはCAS(スポーツ仲裁裁判所)に上訴し完全勝利、オイルマネーの力をまざまざと見せつけている。

「FFPは終わった。サーカスの開演だ。あとは存分に楽しもうじゃないか」

オイルマネーの先駆者であるモウリーニョはそう皮肉ったが、既に形骸化してしまったかのように見えるファイナンシャルフェアプレーとそれを守り続けるクラブにに未来はあるのか?今後の展開に注目である。