TETE Modern

不思議な形の新館が完成。工費2億6000万ポンド、工期約6年の大プロジェクトの仕上がりは?

世界的人気を誇るロンドンの現代美術館テイト・モダンの新館が完成。6月14日のプレスへのお披露目に続き、17日から一般公開が始まった。美術界の大事件!的に報道されているこの建物、本当のところはどうなのか。気になって見にいってみた。何しろ、ここ数年テイト・モダンへ行くたび、工事中のねじれた茶色の新館を見ては、すっきりしたテイト本館の裏に何でこんなわけのわからない建物をくっつけてしまうのだろう、とみんなで疑問に思っていた経緯がある。

2000年にオープンしたテイト・モダンの建物は、旧火力発電所を改造したもので、スイスの建築会社ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計を手がけた。ダイナミックな工業建築美をそのまま生かした外殻とインテリアはすばらしい仕上がりで、テイト・モダンの人気の一端は建物の良さにあるといわれているくらいだ。新館の方も同じチームによる設計。今度はすでにあるビルの改装ではなく一からの増築だ。「わけのわからない建物」のままでないとよいのだが。

・・・続きは

清水晶子(ロンドン在住ジャーナリスト)の「ロンドンのミュージック&ミュージアム」でどうぞ。