最近プレミアリーグの暗黒面が騒がしい。

過去、ポール・ガスコインやジョージ・ベストといったスーパースターが暴行容疑などで世間をお騒がせしたのはつとに有名だが、そういった問題行動の遺伝子は現在の選手達にも脈々と受け継がれている。

そこで今回はプレミアリーグ所属サッカー選手の不祥事を5つ紹介したい。

ウェイン・ルーニー

罪名: 飲酒運転
所属クラブ: マンチェスター・ユナイテッド

現在はダービーで監督を務め、しおらしく振舞っているルーニーにも実は逮捕歴がある。

2017年飲酒運転容疑で逮捕、裁判所から2年間の運転禁止と100時間の無償での奉仕活動、そして170ポンド(約2万6000円)の罰金を言い渡されている。

また2018年、アメリカのDCユナイテッドでプレーしていた際も、空港でトラブルを起こし逮捕。こちらも機内で飲んだ薬とアルコールの服用で酩酊状態になり、公衆の面前で迷惑な発言を連発したことが罪に問われている。

軽犯罪ということでその場で釈放、罰金25ドル(約2700円)を支払い解決しているが、ルーニーとアルコールの相性はあまりよろしくないようだ。

アダム・ジョンソン(犯行時29)

罪名: 未成年淫行
所属クラブ: サンダーランドFC

2016年サンダーランドのアダム・ジョンソンが15歳の少女に手を出したとして逮捕、6年の実刑判決を受けた。

当然スポンサーだったアディダスは契約解除、さらに所属先のサンダーランドからは解雇された。

刑期の半分である3年の服役を経て2019年3月釈放。フットボール選手としてプレーしたいと語っていた元イングランド代表だが、当然のことながら国内での現役復帰は絶望的である。

バンジャマン・メンディ(犯行時27)

罪名: 性的暴行容疑
所属クラブ: マンチェスター・シティ

元シティのバンジャマン・メンディも女性に手を出して逮捕された一人。2021年7回のレイプ事件と1回の性的暴行事件の容疑で逮捕された。

現在は最強レベルのセキュリティを持つマンチェスターの刑務所で身柄を拘束されているとのことだが、元ライバルクラブであるユナイテッドファンも多数収監されているであろう刑務所内での日常が気になるところだ。

メイソン・グリーンウッド(犯行時20)

罪名: 性的暴行、殺人脅迫容疑
所属クラブ: マンチェスター・ユナイテッド

2022年1月、交際女性がSNSに性的暴行を匂わせる投稿がきっかけで逮捕されたメイソン・グリーンウッド。

所属クラブであるマンチェスター・ユナイテッドは捜査が進み詳細が明らかになるまで当人をクラブ出禁、「いかなる暴力も許容しない」という声明を発表。またスポンサーのナイキも「アスリートとは認めない」とスポンサー契約解消を発表、さらにはサッカーゲーム「FIFA」からも選手データを抹消されるなど、瞬く間に人生を棒に振ってしまった。

グリーンウッドはユナイテッドの生え抜き選手。将来を約束されていたはずの若者の未来は、自らの不祥事により、暗雲どころか、暗闇に閉ざされてしまったようだ。

クル・ズマ(犯行時27)

罪名: 動物虐待容疑
所属クラブ: ウェストハム・ユナイテッド

190cm100キロの大男が飼い猫を落として蹴る。

そんな映像がつい最近SNSに流出し大炎上、世間は騒然となった。

猫を蹴った男の名はズマ。ウェストハムでレギュラーを張るプロのフットボール選手である。

この動画が大騒動になった後、監督が試合に起用したもんだから火に油、「何故こんな奴を試合に出すんだ!」と国内外から非難が殺到、収拾がつかないほど延焼。

また試合中も相手サポーターだけでなく、身内であるハムサポーターからもブーイングが浴びせられるなど、事の深刻さを物語っている。

こうなるとスポンサーも黙ってはおらず、アディダスが速攻で契約解除を表明。

本人に対しても、25万ポンドの罰金(2週間分の給与)をクラブ側が課す可能性も。

また当初捜査を行わない方針を示していた警察も、5万件近い署名により捜査を開始したともいわれており、事の次第によってはさらなる罰則が待ち受けているかもしれない。

イギリスは動物愛護の進んだ国である。今回の件を受け、動物愛護団体が被害を受けた二匹の猫を保護したという。

ズマのフルネームは「クル・ハッピー・ズマ」。「名前負け」にもほどがあるが、保護された猫には是非ハッピーになってもらいたいものである。