レスター・シティFAカップ優勝の意味
5月15日ウェンブリー・スタジアムにて、チェルシーとレスター・シティによるFAカップ決勝が行われた。
圧倒的戦力と戦術家トーマス・トゥヘル擁するチェルシーは、2シーズン連続の決勝進出で、9度目の優勝を狙う言わずと知れた強超豪。一方15-16プレミアで優勝しているレスターも、今季ブレンダン・ロジャーズのもと、素晴らしい組織力で今季リーグ3位につける”くせ者”である。
内容は決勝にふさわしい、互いに譲らぬ攻防戦となった。圧倒的戦力で押し切ろうとするチェルシーに対し組織力で対峙するレスターというまさに真っ向勝負。
そんな中、レスターのティーレマンスが見事なミドルシュートを決め先制点。またレスターのGKシュマイケルが神セーブを連発、さらにVARの恩恵を最大限に受け、レスターがFAカップ初優勝、15-16のプレミア以来実に5季ぶりのタイトル戴冠となった。
The goal that won us the #FACup
Take. A. Bow. pic.twitter.com/amiQBtk9UN
— Leicester City 🏆 (@LCFC) May 16, 2021
レスターとチェルシーは実に対照的なチームだ。
チェルシーは「欧州スーパーリーグ」に参戦を表明していたマネーフットボールのアイコンとも言うべき存在。
一方のレスターは、財政的にそこまで戦力は充実していないけれども、ブレンダン・ロジャーズのもと一丸となって戦い、今季はチェルシー、そして昨季優勝のリバプールよりも上位につけているチームである。
金持ちオーナーの身勝手から派生した「欧州スーパーリーグ」構想。
(欧州の金持ちクラブが集まって新たなリーグを発足という構想)
この金持ちリーグ構想は、サポーターによるオーナーへの抗議とシュプレヒコールにより頓挫してしまったわけだが、
この写真はまさにその対比であり、
What it means 💙 pic.twitter.com/00APhlTBn0
— Leicester City 🏆 (@LCFC) May 15, 2021
レスターがイングランドフットボールを護った。
そう言える一枚かもしれない。
— Leicester City 🏆 (@LCFC) May 15, 2021
レスター・シティに最大の敬意を表したい。
レスターおめでとう!