引越の流れ
引越準備
住まいの引き渡しはご帰国の1~3日前までに済ませます。ハウスクリーニングやインベントリー・チェックアウトは家を引き払った後に行われ、デポジットが戻るのはその後となります。
帰国者向けの引越セミナーを開催している日系引越会社もあります。引越の流れやポイントをつかむことができるので、タイミングが合えば参加しましょう。
繁忙期
3・4月、7・8月、年末年始は繁忙期です。この時期は引越の事前予約はもちろん、帰国のフライト予約もお早めに。
下見依頼
引越業者の決定や下見依頼はできるだけ早めに行いましょう。下見の際には、引越の日程や作業内容も話し合います。駐在員の場合、一般的に日本へ送るものに関しては勤務先の会社規定が設けられていますので、送れる荷物量を事前に調べて把握しておきましょう。退去前のハウスクリーニングの日程や帰国までのスケジュール等があらかじめわかっていると、担当者との打ち合わせがスムーズに進みます。
最近では、下見もリモートで行われることが多いようです。
下見は普段の生活のままの状態で行われます。送るもの、残していくもの、処分するものを説明できるようにしておきましょう。
準備と選別
まずは、「日本へ送るもの」「知人や後任の方に譲るもの」「処分するもの」「現住所へ残すもの(家主の私物等)」に分けます。引越の第1歩は不用品の処理から。早めに友人・知人に譲る、帰国セールの告知をする、カウンシルに廃棄するものを引き取りにきてもらう等の手続きを進めましょう。現住所へ残すものについては、他の荷物と混同しないように注意が必要です。
荷物の送り方には「船便」と「航空便」があります。船便と航空便を併用する場合は、貴重品や帰国後すぐに必要なものを「手荷物」、帰国してから早い時期に必要となるものを「航空便」、航空便に入りきらないものを「船便」と分けるとよいでしょう。
勤務先の会社規定によっては、時期をずらして船便を複数回使うオプションもあります。手荷物と航空便には重量制限もあるので、あらかじめ確認しておくと安心です。
梱包
梱包は、通常全てを引越業者に任せますが、自分で整理・梱包することを希望する場合は、まずそれが可能かどうかを業者に確認し、可能であることが判明した上で事前にダンボール等の梱包資材を配達してもらいましょう。その場合でも、食器・置物等の割れ物や電化製品、家具は引越業者に任せるのが一般的です。
梱包資材を取り寄せたら、使わないものから箱詰めを開始します。重いものは小箱に入れ、箱には帰国後に住む家の部屋割を記しておきます。
引越業者から支給される仕分け用シールは大変便利です。いつ、どの場面で使うかをイメージすると、荷物の仕分けがしやすくなります。
貴重品は引越荷物に入れないよう、気をつけましょう。
梱包明細書
梱包明細書は、一般的に荷物の輸入通関用と輸送保険用の2セットが必要となります。勤務先の規定にもよりますので、確認しておきましょう。
梱包明細書は作業当日に引越業者が作成しますが、荷物の保険金額は自分で記入します。補償額が十分になるように保険をかけましょう。保険の種類にもよりますが、一般的に、記入した保険金額が補償額の上限となります。勤務先によっては、付保額上限が定められている場合があるので、超過しないよう注意が必要です。損害賠償の対象にならないものもあるので、あらかじめ引越業者に確認しておきましょう。
荷物の振り分け
引越業者が新居で荷物を各部屋に振り分けられるよう、仕分けシールを利用したり、梱包箱や梱包明細書にどの部屋に入れるかを記入しておくことをお勧めします。家具は引越業者が開梱・組立て・設置までしてくれるので、あらかじめ設置場所を決めておくとよいでしょう。
引越当日
引越にはかなりの労力が必要となります。当日に行う作業も意外と多いので、十分な睡眠をとって備えておきましょう。
引越業者の到着前に、携帯する貴重品(パスポート、財布、宝石類、重要書類等)を引越荷物とは別に保管していることを確認してください。
廃棄物は少量であれば引越業者が処分してくれますが、生ゴミ、食品、空瓶、空缶、液体、植物、土、砂は扱いません。リサイクルが可能なものは事前に処分しておきましょう。
作業終了後、荷物の出し忘れがないか家の中全体を確認し、備品や家具等は入居時にインベントリー・チェックインをしたときの状態に戻してください。入居時に撮影した写真があると便利です。
住まいの清掃
専門業者によるハウスクリーニングの手配は、退去前に済ませておきます。清掃内容は家主や不動産会社によって異なるので、事前に確認しておきましょう。専属の清掃業者が指定されている場合もあります。
インベントリー・チェックアウト時に清掃不備を指摘された場合は、すぐに再クリーニングを手配してください。破損や紛失が認められた場合(自然消耗を除く)には、原則としてテナントが弁償し、この費用は敷金/デポジット(deposit)から差し引かれるのが一般的です。
(協力:サカイ引越センター ロンドン支店)
引越
SAKAI Transeuro LTDサカイ引越センター ロンドン支店
パンダのマークでお馴染みのサカイ引越センター。日本国内では常に業界ナンバーワン。ロンドン支店では見積もりからお引越当日まで、熟練の日本人スタッフが担当。ロンドン支店限定サービス、アンティーク輸送も定評があり、梱包技術にも長けている。黄色地にパンダのロゴが入ったトラックがロンドン市内を駆け巡る。定期的な帰国セミナーも開催。詳しくはフェイスブックやウェブサイトにて。
E londonsakaieurope.com
Unit 9, Abbey Road Industrial Park, Commercial Way, London NW10 7XF
YAMATO TRANSPORT EUROPE B.V.欧州ヤマト運輸株式会社
クロネコヤマトでおなじみの欧州ヤマト運輸。日本へのお引越しのみならず世界各国への引越しも対応。お問い合わせ、お申し込みはホームページやメール、お電話でも可能。日本語で懇切丁寧にスタッフが対応しているので、気軽に相談できる。
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KOYANAGI WORLDWIDEコヤナギワールドワイド
コヤナギワールドワイドは1976年、イギリス初の日系輸送会社としてロンドンで創業。「日本人スタッフが全ての作業を行う」という画期的なサービスを初めて展開。イギリスに本社倉庫、ドイツ・オランダ・ベルギー・フランスには支社を構え、30年以上にわたり各国の法人に愛されてきた。欧州の主要都市にネットワークを持つ唯一の独立系輸送会社として、きめ細かなサービスを各地で提供している。