インターネットの怪しいアンケートで、うっかり自分のディテールを答えてしまったら?
世はインターネット社会。PC一台でなんでも解決してしまうような便利な時代ですが、それに伴う新たな犯罪も数多く発生しています。
そこで今回は、注意喚起の意味もこめて、身近で起こった流行の手口を紹介させていただきます。
ロンドンに赴任したばかりのK氏のケース
インターネットを閲覧中にポップアップが表示。
内容は、週に一度行われているiPhoneXが当たるquestionnaire(アンケート)の対象者10名の内の一人に抽選で選ばれたというもの。
広告のような派手なウィンドウではなく、通常のPC操作時に表示されるウィンドウの様な形式(例えばファイルを上書きする際、「上書きしますか?」と出るグレーのボックス表示)で、先ずはアンケートに参加するかどうかを回答するのですが、画面上には制限時間の表示があり(三分から徐々に時間が減っていったように記憶)、ネットで調べたり冷静に判断する余地を与えないようになっています。
YESを選択すると、アップル社に関する簡単な三択の質問に答えることになります。
1.アップルの創業者
2.アップルの本社所在地
3.アップルの創業年
その後、「おめでとうございます!」の表示と共に、アンケートに答えた人のSNSでの書き込み(怪しいと思ったが、実際にiPhoneが届いたといったコメント)画像がページに表示され、商品の送付先詳細を入力へ進む流れになり、いくつかの下記アンケートもそれに付随して質問されます。
名前
性別
住所
電話番号
メールアドレス
年収
利用中の電話会社
利用中のインターネットプロバイダー
利用中の電気会社
など。
今回、答えてしまった理由は、
先月に携帯を新規契約したばかりで、たまたまそれがiPhoneだったことから、新規契約者を対象にしているのかもしれないと、良い方向に考えてしまった。
冷静に考えてみると不自然な箇所があったものの、就寝前の時間帯に馴れない英語での質問だった為、判断が鈍ったとのことです。
幸いにも、今回クレジットカードの番号や、銀行カードの暗唱番号は答えていないので、深刻な被害にはならないかもしれませんが、以下のようなリスクが考えられます。
リスト化され、各方面からDMが届いたり電話がかかってくる
最悪の場合、なりすましでクレジットカード等の新規開設
リスト化に関してはただ無視すればいいだけの話ですが、カード発行に関してはその場ですぐに作れてしまうクレジットカードも多く、実質的な被害となる可能性もあります。
本人以外のカード発行を未然に防ぐには、以下のようなサービスがあるようですが、
本人確認サービス
ドライビングライセンスやパスポートなどの提出が求められる仕組みのため、その場でカードは作れません。
https://www.cifas.org.uk/individuals (有料)
不正通知サービス
誰かが、カードなど何か作ろうとして自分のクレジットチェックがされた場合、それを教えてくれるサービスです
https://www.equifax.co.uk/protect.html (有料)
※上記サービスは推奨するものではありません。あくまで紹介レベルです。
いずれにせよ、そのようなサービスを利用するにしても、お金もかかってしまいますので、まずは用心が一番!
もし怪しいメールが届いたり、リンクが表示されてもクリックしないようにしましょう。
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