オックスフォード大学付属アシュモリアンは、1683 年に設立された美術と考古学の博物館。ここで、来年の12月まで坂東玉三郎の歌舞伎衣裳が展示されている。

展示数は6枚と少ないが、織り、染色、刺繍、手描きなど、さまざまな精巧な織物技術が光る見応えのある内容。
また、会場に設置されている衣装についてのビデオは、解説とともに歌舞伎の1シーンも見られて、イメージが湧きやすい。

歌舞伎通に聞いた話だと、彼は衣装にまで凝っており、役柄によっては、私財を出して納得のいく衣装のオーダーをしていると言う。
今回の展示物は、その衣装だろう。とのこと。

今回の見所の1つ、豪華な衣装の助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)の揚巻の衣装は、刺繍いっぱいの打ち掛けに、豪華絢爛の帯と合わせて3、4キロの重さと言われ、あの細い体でこの重さをつけての演技をするのは、さぞ体力がいるだろうと想像する。

なお、今年の12月14日から新しい展示物と交換され、合計2年間という長い展示企画だ。
もしかしたら、展示期間中に本人が英国に来る可能性もあるかもしれないようだ。
玉三郎のファンなら足を運んでみては?

Ashmonlean Museum
https://www.ashmolean.org/exhibition/kabuki-kimono-display-costumes-of-bando-tamasaburo-v
Beaumont Street, Oxford Oxfordshire OX1 2PH

オープニング時間:10am–5pm 年中無休
入場:無料